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浦和ルーキー安居海渡は平野とのボランチコンビで躍動、ユンカーも称賛「非常にやりやすかった」

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MF安居海渡

[11.16 親善試合 浦和 4-2 フランクフルト 埼玉]

 欧州クラブを相手に、中盤で存在感をアピールした。浦和レッズMF安居海渡は先発から45分間の出場。流通経済大から加入したルーキーは、今季少なかった出場機会の鬱憤をプレーで晴らす。「ひさしぶりの試合だったので、思う存分に楽しんでやろうという気持ちと、どれくらい通用するのかを表現しようという気持ちで試合に臨みました」。今年最後の公式戦で手応えを掴んでみせた。

 安居とMF平野佑一のボランチコンビは前半45分間で躍動した。交互にアンカーの位置に入り、バランスを取りながらゲームを組み立てる。そのときはもう片方が攻撃に出て、安居も平野もミドルシュートでフランクフルトのゴールを脅かした。

 先制点の起点は安居が作り出した。前半19分、平野とともに中盤で網を張ると、相手の縦パスをカット。前方にはFW江坂任とFWキャスパー・ユンカーがカウンターに備える。「あのシーンで下げるのはもったいないと思った。取ったら、まず前を見る選択肢が大事」(安居)。すかさず江坂にボールを渡し、江坂もスルーパスを出す。ユンカーが反応し、フランクフルトから先制ゴールを奪った。

 ユンカーは安居と平野のコンビを称える。「海渡と佑一はスペースをお互いに使いながらやっていた。それで先制ゴールが生まれた。その点では非常にやりやすかった。プレスやビルドアップの連係はうまく表現できていた」。安居自身も平野とのコンビを「かなりやりやすかった。佑一くんも自分のことを信頼してやってくれている」と振り返った。

 AFCアジアチャンピオンズリーグではプロ初ゴールを挙げるなど活躍したものの、安居はプロ初年度のリーグ戦では出場6試合のみに終わった。リカルド・ロドリゲス監督は今季限りで退任。安居は再スタートのアピールに燃える。「より自分のプレーを積極的に出し続けないといけない。初めからアピールして、試合に絡んでいけるようにとは考えています」。

 今回の先発メンバーは、今季出場機会に恵まれなかった選手が名を連ねた。「とりあえず楽しもうという話があったので、それがいいプレーにつながったのかなと思います」(安居)。あくまで欧州クラブとの親善試合。しかし、観る者に来季への期待を抱かせる安居のプレーだった。

(取材・文 石川祐介)
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