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ポヤトス新体制のG大阪が逆転成功も…後半ATに細谷のPK弾で柏が同点に追いつく

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柏FW細谷真大が自ら獲得したPKを後半ATに成功させた

[2.18 J1第1節 柏 2-2 G大阪 三協F柏]

 18日、2023シーズンのJ1リーグ開幕戦が行われた。三協フロンテア柏スタジアムの一戦は柏レイソルのDF片山瑛一が先制するも、ガンバ大阪はFW宇佐美貴史とMFダワンのゴールで逆転。しかし、アディショナルタイムにFW細谷真大がPKを沈めて2-2の引き分けに終わった。

 ホームの柏は、12日のちばぎんカップ・千葉戦に続いて4-1-2-3でスタート。GKには佐々木雅士が入り、最終ラインには右から片山(←清水)、DF立田悠悟(←清水)、DF古賀太陽、DF三丸拡。中盤3枚はアンカーのMF高嶺朋樹(←札幌)、インサイドハーフのMF山田康太(←山形)とMF仙頭啓矢(←名古屋)と新加入選手が並び、3トップは右からFWマテウス・サヴィオ、細谷、FW小屋松知哉が入った。

 ダニエル・ポヤトス新監督のもと新シーズンを迎えるG大阪も、4-1-2-3の布陣。注目の守護神は、湘南への期限付き移籍から4年ぶりに復帰したGK谷晃生を起用した。4バックは右からDF半田陸(←山形)、DF三浦弦太、DFクォン・ギョンウォン、DF黒川圭介。中盤の底にダワン、その前に宇佐美とMF山本悠樹が並び、3トップは右からMF杉山直宏(←熊本)、FW鈴木武蔵、MF食野亮太郎が先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がり1分を経たないうちに仙頭がシュートを放つなど、いい入りを見せたかと思えた柏だが、ボール保持率で勝ったのはG大阪だった。最終ラインからしっかりつないでいくと、両ウイングの杉山、食野が積極的にシュートを狙っていく。前半23分には中盤でボールを受けた左SBの黒川が、ドリブルと鈴木とのワンツーで柏守備陣を突破していくと、ゴール中央からシュートを放つ。しかし、これは柏DFにブロックされてしまった。

 G大阪の最初の決定機は前半34分、山本の右CKからダワンのヘディングシュートが枠をとらえたが、GK佐々木の好セーブにあってスコアを動かすことはできない。

 迎えた同42分、試合は動く。自陣でボールを回していた柏は、片山がDFの背後のスペースへ長いボールを入れると、細谷が追いついてボールをキープすると、ゴール前へクロスを入れる。これはG大阪DFにクリアされてしまうが、こぼれ球を片山が右足でゴールに流し入れた。

 1点を追いかけるG大阪は、後半開始4分で試合をふりだしに戻す。ゴール中央でダワンからのパスを受けた宇佐美は、柏守備陣の間をドリブルで割って入ると、倒れ込みながら左足でシュート。GK佐々木に反応されるもボールはゴールに吸い込まれて、スコアは1-1となった。

 続く9分、黒川のクロスは柏守備陣がクリアするもこぼれ球を鈴木が柏DFを背負いながらもキープすると、ペナルティエリア外のダワンに落とす。ダワンはボールをコントロールすると、右足を一閃。ゴール右隅にシュートが決まり、G大阪が逆転に成功した。

 1点を追う展開になった柏は、次々と交代のカードを切り、4-4-2へとシフト。32分には、途中出場のMF中村慶太が技アリのボレーシュートを放ったが、クロスバーをかすめてゴールラインを越えてしまった。攻勢をかける柏は、37分には細谷のパスから途中出場のFW山本桜大(←柏U-18)が、シュートチャンスを迎えたが、G大阪守備陣にクリアされてしまった。

 それでも柏はアディショナルタイム8分、細谷がクォン・ギョンウォンに倒されて獲得したPKを成功させる。土壇場で柏が追いつき、開幕戦は勝ち点1を分け合った。

(取材・文 奥山典幸)
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※大会の公式記録と異なる場合があります

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