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連敗の中の光明となった浦和FW興梠慎三「FWとしてはもっと頑張らないといけない」

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流れを変えたFW興梠慎三

[2.25 J1第2節 横浜FM 2-0 浦和 日産ス]

 後半からピッチに立つやいなや流れを変え、上向きのベクトルをつくった。0-1でハーフタイムを迎えた浦和は、後半から1トップにFW興梠慎三を投入。すると1分、興梠が左サイドで抜け出して起点になり、大久保智明、小泉佳穂を経由し、最後は伊藤敦樹が中央からミドルシュート。伊藤のシュートは枠を外れたが、興梠はその後も酒井へのスルーパスで横浜FMの守備を崩すなど、好機を作り出した。

「前半、相手が前から来ていたので少し動けばスペースがあるかなと思っていた。自分のところでなるべく取られないことと、2列目から上がってくる選手をうまく使えればチャンスを作れると思っていた。(酒井)宏樹があそこまで上がっていくとやっぱりチャンスができる」

 その思惑通りのチャンスメーク。しかし、ゴールが遠かった。「良い時間帯で取り切れないと、ちょっと悪い時間になった時に点を取られる。2回ぐらい決定機があったから、そこで決めきらないと。自分も後半からチャンスをもらえたので、結果を出したかった」。そう言って悔しさを募らせた。

 これで開幕節のFC東京戦から続き、2連敗。スコアは2試合とも0-2だ。「2試合で0得点なので、FWとしてはもっと頑張らないといけない」と厳しい表情を見せる興梠だが、内容を見ると少しずつではあるが前進している手応えを感じている。

 「FC東京戦よりちょっとは良くなってると思う。(スコルジャ)監督もミーティングで『信じてやれば大丈夫』と言っていた。僕たちは信じてやるだけ。イージーなミスが多いのは選手たちの問題だと思うので、そこはしっかり練習していきたい」

 プロ19年目の興梠は現在、J1リーグで16年連続得点中。17年連続となれば、尊敬する小笠原満男(鹿島)に並びJ1最長タイ記録となる。次は浦和駒場スタジアムにセレッソ大阪を迎えてのホーム開幕戦。大記録はそこで打ち立てるつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)
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