beacon

東京Vバスケス・バイロン「ヴェルディでJ1に上がることしか考えていない」“恩師”黒田監督との対戦にも意欲

このエントリーをはてなブックマークに追加

東京ヴェルディMFバスケス・バイロン

[3.5 J2第3節 東京V 0-0 甲府 味スタ]

 昨季は途中出場が主だった東京ヴェルディMFバスケス・バイロンが今季、開幕から第3節までで2試合の先発機会を掴んだ。ここまでの3試合ではゴールに絡めず、「もうちょっと自分でシュートを打ちに行ったり、もっと(逆足の)右足クロスの精度を上げたりしたい」と改善も誓っているが、J2の舞台で着実に実績を重ねようとしている。

 バスケスは開幕節の金沢戦(◯1-0)で先発出場から45分間プレーし、第2節の大分戦(●0-1)は後半14分から途中出場。第3節の甲府戦では再び先発し、59分間のプレータイムを得た。昨季も序盤こそ途中出場が多かったが、城福浩監督が就任した6月以降は徐々に先発の機会も増えており、良い流れを新シーズンにも持ち込もうとしている。

 鋭いドリブルを活かした推進力が武器のバスケスだが、いまこだわっているのは守備の面。「守備から入ることが一番だと思っているし、いい守備をしたらいい攻撃ができる。それを求められるのは当たり前。守備ができないと現代サッカーはできない。そこはしっかり自分に求めていきたい」と強く意識しているという。

 もっとも、東京Vはここまで3試合で計1得点1失点と攻撃の物足りなさは残る。バスケス自身も「大分戦もセットプレー1本でやられただけで守備は安定しているのであとは攻撃」と述べており、「点を取るというところでの個人の技術、最後仕留めるところ、決め切る力がまだまだだと思う。やることは明確なので普段からしっかりやりつつ、成長していきたい」と持ち味発揮にも意気込んでいる。

 今季のJ2リーグではFC町田ゼルビアに新たに就任した黒田剛監督が話題を集めており、青森山田高時代の恩師の姿はバスケスの目にも入っている。「試合をする時には負けずに勝ちたい」。そうニヤリと笑ったバスケスは高校時代の仲間たちの活躍も「刺激というよりは応援している」といい、自身のパフォーマンスに前向きにつなげようとしているようだ。

「自分が目指しているところは明確」というバスケスだが、いま眼中にあるのは東京Vの昇格のみ。「いずれは代表、ヨーロッパでやりたいというのはあるし、誰でもそうなりたい。でもいまはヴェルディでJ1に上がることしか考えていない。そのために一日一日無駄にせず努力することが大事」。まずは地に足をつけ、J2の舞台で努力を重ねていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ
●[J2]第3節 スコア速報

TOP