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浦和の反撃を称えるスコルジャ監督「メンタルのレベルは非常に高かった」29日のACL決勝第1戦へ

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浦和は29日にACL決勝第1戦に臨む

[4.23 J1第9節 川崎F 1-1 浦和 等々力]

 AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝を今月29日に控え、浦和レッズにとって最後の公式戦となった。マチェイ・スコルジャ監督は「このタイトルに向けてしっかりと戦うことができると信じている」と大会への意気込みを語った。

 今季からチームを率いるスコルジャ監督の新体制は、開幕2連敗でスタートしたものの、その後はリーグ戦7試合で5勝2分の無敗。リーグ戦を4位で切り抜けた。29日には、浦和にとって2019シーズン以来となるACL決勝の第1戦が開催される。浦和は対戦相手のアルヒラル(サウジアラビア)のホームに乗り込んでいく。

 最後の公式戦となった川崎フロンターレ戦では、後半3分に失点を喫した。しかし同36分に17歳MF早川隼平のドリブルからDF荻原拓也がアシストし、FWブライアン・リンセンがJリーグ初ゴールを決めた。

 指揮官は「きょう勝利を収めることによって、より自信を深めてACLに行くとともに、首位にさらに近づくことが狙いだった」と振り返る。早川やリンセンら途中出場の選手たちが結果を残し、「ベンチの選手たちが力になってくれた。それはうれしい」と評価した。

 一方で、試合は1-1のドローで終了。「ブライアン・リンセンの重要なゴールの後も全員で攻撃的に行って、さらに決定機を作り続けたけれど、きょうは1点に終わった」と勝利で終えられなかったことには悔しさも垣間見せた。

 先制を許した状況から追いついたメンタリティを、スコルジャ監督は称える。「チームスピリット、メンタルのレベルは非常に高かった。そこには満足している。流れを変えようと、逆転しようとするには非常に大きなエネルギーがいる。選手たちはその姿を見せてくれた。称えたい」。アジア王者を目指すチームに胸を張った。

 指揮官は今シーズンから浦和を率いる。就任当初からACL決勝の舞台は用意されており、「浦和での初日から決勝のことは意識していた」と振り返る。「沖縄キャンプが始まったときから、それに向けて全員でハードワークしてきた。非常に難しいゲーム、このチャレンジに向けて準備をしてきました」と思いを巡らせた。

 等々力陸上競技場には多くの浦和サポーターが駆けつけた。スコルジャ監督は感謝を示す。「サポーターの方々は、必ずチームにプラスになる応援をしてくれている。すばらしい。試合が終わってからも応援してくれたことには、チーム全体で感謝しています」と目を細めた。

(取材・文 石川祐介)
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