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プロ初ゴールに飢えるFC東京ルーキー・俵積田晃太、怒涛ドリブルも不発「回数を増やし、結果につなげられれば」

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MF俵積田晃太

[6.24 J1第18節 FC東京 2-0 名古屋 味スタ]

 FC東京は新指揮官のもとで完封勝利を果たしたが、MF俵積田晃太に笑顔はなかった。プロ初ゴールに飢える19歳ルーキーは、4月以来のリーグ戦先発出場も不発。「率直に言うと、結果に繋がらなかったっていうのが非常に残念」と悔しさをにじませた。

 ピーター・クラモフスキー新監督就任の初陣で、先発の座を掴んだ。リーグ戦でも途中出場でコンスタントにプレーは続けていたものの、スタメンは4月9日の第7節・湘南ベルマーレ戦以来。左サイドで単騎要員として配置されると、果敢に仕掛けた。

 前半17分、左サイドでパスを受けると、MF和泉竜司に1対1を仕掛ける。縦突破を意識させつつ、右足アウトサイドで鋭くカットイン。そのままPA左まで入り込んで折り返すも、味方には合わない。同39分にはMF安部柊斗からのパスをダイレクトで最前線に通す。相手の意表を突くパスはMF塚川孝輝に合わなかったが、好判断で攻撃をけん引した。

 堅守・名古屋を相手に、和泉やDF野上結貴を何度も抜き去る姿には自信も垣間見えた。「自分の特徴でもあるんで、ああいうクオリティをもっと何回も一試合に出していかなきゃ話にならない」。得点の匂いは少しずつ漂い始めている。「どんどん回数を増やしていって、結果につなげられれば」と気持ちを切り替えた。

 あとはフィニッシュの精度のみだ。最前線にはこの試合でも2ゴールを決めたFWディエゴ・オリヴェイラがいて、「自分もアシストできるシーンがあった」と振り返る。エースへのパスという伏線を仕込むことは、自らのゴールへの布石にもなる。自身の課題は「ラストパスや最後のシュート」。最後の精度を高め、次は笑顔で勝利の喜びを噛み締めるつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
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