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今季8度目のノーゴールに浦和MF伊藤敦樹「動きが少ないときは点を取れていない」

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浦和レッズMF伊藤敦樹

[7.8 J1第20節 浦和 0-0 FC東京 埼玉]

 引き分けで勝ち点1にとどまったことへの悔しさはもちろんのこと、またしても突きつけられたスコアレスという結果に、二重の悔しさを感じていた。

 今季の20試合中19試合目の先発出場となった浦和レッズMF伊藤敦樹はボランチとして攻守に奮闘したものの0-0のスコアレスドロー。「デュエルの部分では自分の良さを出せなかったし、セカンドボールの争いの部分でもそう。奪いに行ける距離感にいなかった」と反省の弁を述べる一方で、今季20試合中8試合で無得点という課題についても言及。「今シーズンは点が取れない試合が結構あるけど、そういう試合で共通しているのは裏への抜け出しが少ないことや単発になってしまっていること。そういう課題が今日も出てしまったと思う」と指摘した。

「点を取れている試合では、サイドに(ボールが)入ったときに、自分が裏に抜けてそこからのクロスなどがあるが、きょうはそういうシーンがほとんどなかった。動きの少ないときには点が取れていないと感じる」ともいう。

 それでも前半29分には伊藤が敵陣右サイドからペナルティエリア中央のGKとDFの間に斜めのスルーパスを送り、興梠慎三が抜け出す好機を演出した。相手DFにうまく対応されたため、シュートにはいたらなかったが「ああいうパスを増やすと、アシスト数やゴールに直結するプレーが増えてくると思うので増やしていきたい」と良い感触を持っている様子だ。

 運動量や球際勝負で劣る回数が多かった点に関してはマチェイ・スコルジャ監督が会見で「ここ1週間の練習の負荷をチェックしたいと思う。負荷をかけすぎていたかもしれない」と述べていた。

 そのことを伝え聞いた伊藤は「今週は久しぶりに連戦があけて練習をできる週だったので、ゲーム数や確認が多かったが、このタイミングでしかできないこともあったので、難しいところだったと思う」とコメント。今後も猛暑と多湿という厳しい気象条件が続いていくだけに、いかに体力を削らずに課題を解決していけるかが今後のかぎとなっていきそうだ。

(取材・文 矢内由美子)
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