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FW史上初500試合もメモリアル弾ならず…興梠慎三はPK疑惑にサラリ「FWはあそこで倒れちゃダメ」

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浦和レッズFW興梠慎三

[7.8 J1第20節 浦和 0-0 FC東京 埼玉]

 浦和レッズFW興梠慎三が8日のJ1第20節・FC東京戦で、FW登録の選手で史上初めてとなるJ1リーグ500試合出場を果たした。試合後には「大きい怪我もなく、どんな監督が来ても試合に絡むことができたのでこういう結果になったと思う。丈夫な身体で産んでくれた両親に感謝したいし、今まで関わった監督、選手、全員に感謝の気持ちでいっぱい」と喜びを語った。

 興梠は2005年、鵬翔高から鹿島アントラーズに加入。初年度からJ1デビューを果たし、8試合に出場すると、J1初ゴールを挙げた3年目の07年以降、浦和、北海道コンサドーレ札幌で一度も20試合を下回るシーズンがないまま19年目を迎えた。36歳の今季は開幕から全20試合出場でのメモリアルマッチ。節目の大記録には「あまりピントは来ていないけどFWで初ということで、何事も初めてはうれしいこと」と控えめに喜びつつ、「あとは過去一番タイトルを獲った選手になりたい」と今後への意気込みを語った。

 毎年コンスタントに出場機会を重ねてきた要因については「頑張りすぎないことですかね。そこまで無理するようなプレースタイルじゃないので、そういうところなのかな」と冗談まじりに話した興梠。「今はいろいろなところが痛いけど、それでもプレーできる程度なのでコンディションを維持していきたい」と述べ、痛みを抱えながらの奮闘も誓った。

 この日は前半14分、MF関根貴大のスルーパスに抜け出す場面もあったが、DF小泉慶に背後から押されながら放った左足シュートが右ポストに阻まれた。「(倒れていたら)確実にPKだったけど、(PKキッカーの)ショルツに任せるか、自分で決め切るか」。そう苦笑いも浮かべた興梠だったが、最後は「やっぱりFWはあそこで倒れちゃダメ。チャンスがある限り。でも決め切らないといけないと思うので悔しい」と力強く語った。

(取材・文 竹内達也)
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