beacon

川崎F大南拓磨が劇的決勝アシスト「裏に走っていくのは僕の特徴でもある」

このエントリーをはてなブックマークに追加

DF大南拓磨

[7.15 J1第21節 横浜FM 0-1 川崎F 日産ス]

 0-0で迎えた後半アディショナルタイム4分、川崎フロンターレDF大南拓磨は果敢にペナルティエリア右に飛び込んだ。

「攻撃的にと言われていたので、守備でも下がらずにどんどん前に行けと言われていた」。FW瀬川祐輔からの浮き球スルーパスを見事に足もとで受けると、「すごくいいボールで、バックスピンがかかっていたので、中を見る時間もあった」と折り返しのパスを冷静にゴール前へと配球。これにDF車屋紳太郎が身体ごと詰め、横浜FMとのビッグマッチでの劇的な決勝ゴールが決まった。

 0-0でスコアレスドローもよぎる時間だったが、かけるリスクに迷いはなかった。

「相手の足が止まっているというのがあったし、裏に走っていくのは僕の特徴でもあると思うので。うまくスペースが空いていて、出すのは難しいかなと思ったけど、瀬川くんが出してくれたので走ってよかったなと思う」。折り返しのパスも「コースが見えたというか、誰がいるかはわからなかったけど、白のユニフォームが見えたので横に流せば」と冷静に判断。決めた車屋には「90分戦って守ってゼロで抑えている中であそこに詰めてきてくれているのはさすがだなと思った」と感謝した。

 前節から先発を外れ、この日は後半37分に3バックへのシステム変更に伴い起用された。「3バックになって後ろに重くなるのではなく、前に押し出して行こうと。そしてブロックを敷くところはブロックを敷くメリハリが大事だと思っていた。攻撃では自分が前目になって高い位置を取ろうと思っていた」。そんな意識も実った殊勲のアシスト。「ゼロで抑えて勝てたのはすごく大きいし、後ろの選手が結果を出せたのはごほうびじゃないけど、そういうのもあるのかなと思う」。“BIG神奈川ダービー”と称されたビッグマッチでの白星は、奮闘が続く守備陣が報われた瞬間でもあった。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ

TOP