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FC東京は「僕を成長させてくれたクラブ」、安部柊斗が海外挑戦へ決意表明…“青赤”髪の今後にも言及

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MF安部柊斗

[7.16 J1第21節 FC東京 1-3 鹿島 味スタ]

 FC東京でのラストマッチを勝利で飾ることはできなかったが、それでもMF安部柊斗は試合後のセレモニーで力強く海外挑戦への意気込みを語る。ベルギー1部のRWDモレンベークに完全移籍。「自分の夢であった、海外でプレーをする機会を逃すことができずに、自分は今回の決断をしました」と力を込めた。

 今季は16試合に出場して2得点。プロ4年目の主力として中盤に君臨した。ラストマッチも先発入りを果たしたが、先制成功も鹿島アントラーズに逆転負け。最後の試合を白星で飾ることはできなかった。

 試合後のセレモニーではクラブや長谷川健太元監督、アルベル前監督、そしてピーター・クラモフスキー現監督への感謝を語る。また、自身と同じく明治大からFC東京、そして海外進出を果たしたDF長友佑都の名を挙げ、「自分の憧れであり、大先輩でもある長友佑都選手に少しでも近づけるように、そして追い越せるように、日々自分を奮い立たせて、皆さまにいい報告ができるようにと思っています」と決意。両親に感謝を伝えるところでは涙をこらえる場面もあった。

 FC東京の育成組織から9年半を同クラブで過ごした。囲み取材では「僕を成長させてくれたクラブ。海外に行けるチャンスを与えてくれたクラブだったので感謝しかない」と気持ちを明かす。

 それでもFC東京U-18からストレートにトップ昇格はできず、明治大に進学した。落胆の気持ちを抑えつつ「やってやろうという気持ちがすごくあった。反骨心を大学4年間ずっと持ってやってきた」。その姿を見守り続けてくれたFC東京からのオファーに即決。「自分を気にしてくれていた。本当に愛を持って見てくれていた」と改めて感謝を述べた。

 クラブカラーの青赤に染めた髪色は、少しずつ落ちてきているという。移籍後の髪色について問われると「向こうの美容室がどうなっているかわからないので(笑)」と現状は未定。たとえ染めることができなくても「青赤魂は常に持ってプレーする。安心してくださいと言いたい」と強調した。左手の薬指には指輪が輝き、先日結婚したことを告白。現地には一人で向かうことになる。「ちょっと寂しいですけど、頑張って行ってきます」と別れを告げた。

(取材・文 石川祐介)
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