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5万7千人の国立“大祭典”でDF森下龍矢が決勝ゴール!! 名古屋、マテウス流出も前田&中島が初陣飾る

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前半にDF森下龍矢が先制ゴール

[8.5 J1第22節 名古屋 1-0 新潟 国立]

 J1リーグは5日、第22節を行い、名古屋グランパスアルビレックス新潟を1-0で下した。国立競技場に57058人の大観衆が詰めかけた中、前半14分に日本代表のDF森下龍矢が決勝ゴール。後半にはPK失敗もあったがそのままリードを守り切り、サマーブレイク明けの名古屋は天皇杯4回戦の浦和戦(○3-0)に続いて公式戦2連勝となった。

 名古屋は“鯱の大祭典”と銘打った国立でのホームゲーム。サウジアラビアのアル・タアーウンFCに移籍したFWマテウス・カストロを欠いて迎える最初の一戦となった。代役のトップ下にはMF和泉竜司が入り、右ウイングバックにはDF野上結貴が起用。対する新潟はDF田上大地とMF秋山裕紀が5試合ぶりに先発した。[スタメン&布陣]

 立ち上がりは両者とも激しいプレッシングを掛け合い、拮抗した展開。それでも前半14分に試合が動いた。名古屋は右サイドでのパスワークから内側で受けた和泉が縦に仕掛けると、深くゴールライン際までえぐってグラウンダーのクロスを配球。これに反対サイドから飛び込んだ森下が合わせて押し込み、先制に成功した。

 ところが前半29分、名古屋にアクシデント。新潟のポゼッション中に和泉が太もも裏を痛めてプレーを続けられなくなり、ピッチに座り込んで試合が中断。和泉はその場ですね当てを外して担架で運び出され、名古屋は一時10人で戦う形となった。同31分、名古屋はMF米本拓司を投入した。

 新潟は前半32分、GK小島亨介を起点としたビルドアップで相手を引き寄せ、ロングフィードで速攻を開始。中央を持ち上がった秋山は左へのパスコースを選択すると、後ろから走り込んだ田上が狙ったが、GKランゲラックに阻まれた。

 またその直後には、田上が倒れ込んでいた野上の足首を踏んでしまい、レッドカードの疑いがあるとしてVARが介入。山本雄大主審がピッチ脇モニターでオンフィールド・レビューを実施した結果、田上にはイエローカードが出された。

 そのまま迎えた後半も拮抗した展開は続き、最初の決定機は8分。名古屋は新潟GK小島から秋山へのパスに詰めたMF内田宅哉がスライディングでボールを奪い、流れたボールを受けたFWキャスパー・ユンカーが振り向きざまに左足で狙った。だが、これは小島がスーパーセーブ。小島は自らのビルドアップで招いたピンチをしっかりと回収した。

 それでも攻める名古屋は後半13分、新潟のビルドアップに引き続きプレッシングをかけ、ペナルティエリア内で奪い切った米本がDF渡邊泰基に倒されてPKを獲得。ところがキッカーのユンカーは右をグラウンダーで狙うと、これが小島に止められてしまう。小島は名古屋U-18出身。古巣との対戦で大仕事を成し遂げた。

 名古屋は後半16分、FW永井謙祐とユンカーに代わってオランダ・ユトレヒトへの期限付き移籍から復帰したFW前田直輝と札幌から期限付き移籍で加入したFW中島大嘉を投入。いずれも加入後初出場となった。また新潟も田上とFW松田詠太郎に代わってFW太田修介とDF堀米悠斗を起用し、最初の交代を行った。

 名古屋は後半29分、ロングフィードを中島が頭でそらして前田が裏に抜け、決定的なシュートを放つも枠外。2トップでビッグチャンスを作ったが、得点には至らない。新潟も同37分、DFトーマス・デンが強烈なミドルシュートを放つも、これも枠を外れた。その後も名古屋の守備陣が集中力を失わず、試合はそのままタイムアップ。3位の名古屋が14位の新潟を破った。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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