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「ズカズカと我先に…(笑)」大外から飛び込んだ名古屋DF森下龍矢、国立ビッグマッチで決勝弾

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名古屋グランパスDF森下龍矢

[8.5 J1第22節 名古屋 1-0 新潟 国立]

 狙いとしていた形で見事に仕留めた。名古屋グランパスは前半14分、右サイドをMF和泉竜司が攻め上がると、鋭いグラウンダークロスに反応したのはDF森下龍矢。反対サイドのウイングバックからゴール前に潜り込み、決勝点となる先制ゴールを決めた。

 森下によると、大外からのゴール前侵入は意識していた流れ。ストライカーのFWキャスパー・ユンカーよりも深く入ったことについては「いやー、もうズカズカと(笑)。我先にと言わんばかりに」と照れ笑いを見せたが、「右サイドで崩している時、左のワイドに張っている時のプレーは全然良くなかった。それでどれだけ中に入ってゴールに直接関わるところまで行けるかを今日示すことができて良かった」と胸を張った。

 また守備では相手のビルドアップに合わせたハイプレスと、割り切ったブロック守備を使い分けながら完封。「上手いし外されるし、もっとコンディションが良ければ二度追い、三度追いもできるけど、前線もかなりキツそうだったし、後ろもなかなか上げられなかったので、ここはしっかり割り切ってコンパクトにちょっと下げながら行こうという話になった」。必ずしも理想どおりに試合を運べたわけではなかったようだが、「そこで意思を統一してプレーできて良かった」と振り返った。

 国立競技場でのプレーは5月14日のJ1第13節・鹿島戦(●0-2)以来約3か月ぶり。その試合で森下は、試合途中から足が思うように動かない場面が散見され、試合後には「ここに至るまでの準備のところで、しっかりコミットできたのか問いたださないといけないし、もっとこうできたなというのが正直いくつもあった」と反省点を述べていた。

 それでもこの日は国立に5万7千人が詰めかけた中、90分間フル稼働。それも3日前に天皇杯4回戦・浦和戦(○3-0)で後半アディショナルタイムまで出場していながらのパフォーマンスだった。「鹿島よりも今日のほうが日程的には厳しかったけど、チームとしてもそうだけど、僕個人としてもコンディションはかなり慎重にやることができて、しっかり動き切ることができた。二の舞にならないところはすごく成長したと思う」。連戦のコンディション管理に関しても自信になる一戦となったようだ。

(取材・文 竹内達也)
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