beacon

G大阪が打ち合い制して3連勝! 3-3から後半ATにダワン決勝弾、川崎Fからシーズンダブル達成

このエントリーをはてなブックマークに追加

G大阪が勝利

[8.6 J1第22節 川崎F 3-4 G大阪 等々力]

 J1リーグは6日に第22節を行った。川崎フロンターレガンバ大阪の対戦は、G大阪が4-3で勝利。3-3で迎えた後半アディショナルタイム、左CKからMFダワンがヘディングシュートで叩き込んだ。

 川崎Fは中断期間を経て、負傷していたFWマルシーニョやFWレアンドロ・ダミアンが先発復帰。4-3-3の布陣で、GKはチョン・ソンリョン、4バックは左からDF登里享平、DF大南拓磨、DF高井幸大、DF山根視来。アンカーにMFジョアン・シミッチ、インサイドハーフにMF橘田健人とMF脇坂泰斗。前線3枚は左からマルシーニョ、ダミアン、FW家長昭博となった。

 G大阪は出場停止のDF黒川圭介に代わり、DF藤春廣輝が今季初出場。同じく4-3-3の布陣で、GKは東口順昭、4バックは左から藤春、DF福岡将太、DF三浦弦太、DF高尾瑠。アンカーはMFネタ・ラヴィ、インサイドハーフはMFダワンとMF山本悠樹。前線3枚は左からFW石毛秀樹、FWイッサム・ジェバリ、FWファン・アラーノが入った。[両スタメン&布陣]

 序盤は川崎Fがペースを握る。開始早々にマルシーニョが左サイドから突破を見せ、チャンスを作る。また前半4分には山根のクロスを収めたダミアンがPA中央からオーバーヘッドキック。負傷から復帰したコンビが好調ぶりを見せつけた。

 だが、先制したのはG大阪だった。前半13分、最前線のジェバリがポストプレーから右サイドにパスを出す。アラーノが右サイドからグラウンダーのクロス。PA中央のジェバリがスルーし、ファーサイドの石毛が一度ボールを収めて右足シュートを放つ。ゴール左ポストに当たりながら、先制ゴールが決まった。

 失点を喫した川崎Fだが、前半27分に同点に追いつく。左サイドでボールを回しながら登里が浮き球パスでPA内へ。脇坂がトラップから反転し、すかさず右足シュート。ゴール右隅に突き刺し、1-1とした。

 追い上げムードの川崎Fに対し、G大阪がすばやくチャンスを掴む。前半30分にPA左角で石毛がシミッチに足をかけられ、ファウルの判定。PKを獲得すると、ジェバリがゴール左に決め切り、2-1と再びリードした。

 さらに、G大阪が点差を広げる。前半41分、ジェバリが川崎Fの守備陣にプレスを仕掛ける。高井から大南へのパスミスを突いたのはアラーノ。ボールを奪うと、飛び出したGKソンリョンをかわし、大南のタックルもループシュートでかわし切り、無人のゴールにチーム3点目を流し込んだ。

 前半を1-3のまま折り返した川崎Fは、ハーフタイムに交代カードを切る。マルシーニョを下げ、MF瀬川祐輔が入った。後半5分には敵陣内で瀬川がボールを奪取。左足シュートを放つが、惜しくもゴール右外に外した。

 追いかける川崎Fは後半13分にシミッチと登里に代え、MF瀬古樹とDF佐々木旭を投入。瀬古がインサイドハーフに、橘田がアンカーの位置に入った。同17分にはダミアンが下がり、FW山田新を出場させた。その後も敵陣付近でのプレーが続けると、徐々に得点の匂いを漂わせる。

 そして後半26分、川崎Fが1点差に縮める。家長が右サイドからスローインを入れると、PA右の深い位置で山田が落とす。脇坂がゴール前に折り返し、最後は瀬川がダイレクトシュート。GK東口に触れるも、ボールはそのままゴールに吸い込まれ、2-3とした。

 瀬川の躍動は続く。後半30分、川崎Fは右サイドから脇坂がクロスを上げる。ファーサイドの山田が体を投げ出して折り返し、瀬古、佐々木が怒涛の波状攻撃。G大阪の守備陣に阻まれるが、こぼれたところを瀬川が押し込み、3-3と試合を振り出しに戻した。

 川崎Fの勢いを削ぐべく、G大阪は後半34分に3枚替え。ネタ・ラヴィ、ジェバリ、アラーノを下げ、FW宇佐美貴史、FW鈴木武蔵、MF食野亮太郎が入る。宇佐美はインサイドハーフ、鈴木は1トップ、食野は右ウイングに入った。

 3-3で迎えた後半アディショナルタイムに試合は動く。G大阪は左CKを山本が蹴ると、ダワンが強烈なヘディングシュート。ゴール右隅に決め切り、4-3と勝ち越しに成功した。

 試合はそのまま終了し、G大阪が4-3で勝利。前半戦に続いてシーズンダブルを達成し、リーグ戦3連勝となった。

(取材・文 石川祐介)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ

TOP