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横浜FM相手に17歳がJ1初先発…浦和MF早川隼平「自分が決めていればというシーンもあった」

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MF早川隼平(写真左)

[8.6 J1第22節 浦和 0-0 横浜FM 埼玉]

 昨季のJリーグ王者である横浜F・マリノスとの大一番、浦和レッズは17歳のMF早川隼平をJ1リーグ戦で初めて先発起用した。「あとから(興梠)慎三さん、タカくん(関根貴大)がいるとわかっていたので、まずは前半45分という気持ちで試合に入った。力を残すというよりはいい感じで試合に入れた」。前半限りでの交代も見据えつつ、堂々のパフォーマンスを発揮した。

 前半5分、早川はさっそく見せ場を作った。DFマリウス・ホイブラーテンからの縦パスを外に流れながら上手に受け取ると、オーバーラップしたDF荻原拓也にスルーパスを供給。「あそこに拓也くんは走ってくれる。タイミングよく相手と入れ替わってチャンスになったので良かった」。荻原の決定的シュートが外れてアシストにはならなかったが、起用に応えるビッグチャンスだった。

 その一方、フィニッシュワークでは悔いも残った。早川が言及したのは前半30分の場面。テンポの良いパスワークからMF伊藤敦樹のダイレクトパスがゴール前に送られ、ビッグチャンスにつながりそうだったが、走り込んできた早川は天を仰ぎ見ながらボールを見送っていた。

「ゴール前で自分が決めていればというシーンもあった。自分が1回止まってしまって、敦樹くんは前にパスをくれたところ。キーパーとの距離が近づいてコースがなくなるかなというのが怖くて止まってしまったけど、そういうところを突き詰めていかないといけない」(早川)

 早川自身はGKから距離を取るため足下にボールを欲しかったようだが、パスのズレはそう大きなものではなく、プレーの連続性を切るには諦めが早すぎるようにも思われた。伊藤からはそうした言葉もかけられたようで、「(足下に欲しいのであれば)足下って要求しておけば良かった。そういうところは次の練習から改善できることなので、もう一回やっていければと思う」と改善を誓った。

 試合前から決まっていたであろう45分間というプレータイムについては「でも自分のプレー次第ではもう少し長くすることもできたかもしれない。もっと長く使われるようなプレーヤーにならないといけない」と野心をのぞかせた早川。「この45分に収穫もたくさんあったので良かったと思う」と収穫も口にし、さらに出場時間を伸ばしていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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