beacon

FC東京“10番”東慶悟は1624日ぶりゴール…アンカー経験とトップ下起用で掴んだ価値ある勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.12 J1第23節 FC東京 2-0 京都 味スタ]

 2019年3月2日以来の1624日ぶりのゴールとなった。MF東慶悟は「ひさびさのゴール、あんなにいいゴールが入るとは思いませんでした」とフラッシュインタビューで喜びを口にした。

 東は2得点に絡み、連勝に大きく貢献した。前半36分にはDF白井康介が送ったゴール前のクロスを落とし、MF渡邊凌磨の先制点をお膳立て。さらに後半13分、DF長友佑都の浮き球パスをDFエンリケ・トレヴィザンがPA右で落とすと、胸トラップから鮮やかな右足ボレーを叩き込む。背番号10の活躍で2-0と勝利を掴んだ。

 リーグ戦でのゴールは2019年3月2日のJ1第2節・湘南ベルマーレ戦以来。試合後のフラッシュインタビューでその長い期間をインタビュアーに言葉にされると、サポーターから愛あるブーイングが飛び、東も苦笑いで喜びを口にした。

 前指揮官アルベル氏のもとでアンカー起用が多く、シュート練習は少なかった。しかしピーター・クラモフスキー新監督のもとでトップ下起用が増える。「トップ下になったとき、ダマさん(GK児玉剛)に手伝ってもらって、シュート練習をしてきた」。努力が結果となって現れた瞬間だった。

「僕の特長でもある周りを生かすところも、コミュニケーションを取ってやっていかなければ」とトップ下での役割を理解する。その上でこれまでの経験も還元するつもりだ。「アンカーもやっていたので、どうやって守れるのが嫌か工夫しながらやった。その感覚はいろんなポジションでやって感じることが大事」。得点は4年間遠ざかっていたが、その期間で積み上げたものを示した今節の勝利だった。

(取材・文 石川祐介)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ

TOP