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京都の若きキャプテン川崎颯太は約1か月ぶりの実戦復帰、フル稼働も「もっと怖い動きが求められてる」

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MF川崎颯太 ※写真は過去のもの

[8.12 J1第23節 FC東京 2-0 京都 味スタ]

 22歳のキャプテンは約1か月ぶりの実戦復帰となったが、京都サンガF.C.は連敗を喫した。MF川崎颯太は「良さは出せたが、怪我からの復帰戦で90分間続けられなかったことがもったいなかった」と悔しさをにじませた。

 試合内容で支配される時間が続いた前節・柏レイソル戦から一週間、京都は敵地でFC東京に挑んだ。川崎は7月8日のJ1第20節・ガンバ大阪戦以来の出場。主戦場でもあるボランチではなく、インサイドハーフで攻守に積極性を見せる。「自分が自由に動くことによって、相手の守備の間を取れることもあった」。前半終了間際にはMF谷内田哲平が中盤でボールを収めるうちに前進。パスを受けるとすばやく最前線のFW山崎凌吾にスルーパスを出した。結果的にオフサイドとなったが、その持ち味を見せつけた。

 山崎へのスルーパスに手応えを口にしつつ、「もっと怖い動きが求められていると思うので、そういうとこはちょっと物足りなかった」と反省の弁。チームは前節からの立て直しを垣間見せた一方、得点には結びつかず。前半36分、後半13分と失点が続き、0-2で連敗となった。

「全部ネガティブに思う必要はない」。川崎は自身に言い聞かせるように言葉をつむぐ。「一週間で修正してパッと勝てるほど甘いリーグではない。一週間修正してここで勝って満足するより、もっと修正しなきゃいけないと、もっと上を目指さなきゃいけないと思わせられるような試合だった」。中断期間開けで連敗と苦しい再スタート。トップリーグの過酷さを噛み締めながら、若きキャプテンはチームの復調を目指している。

(取材・文 石川祐介)
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