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18分超の後半AT!試合中には“乃木坂ライブ花火”も!国立は話題性満載のお祭り試合、長友佑都「勝てなかったことが悔しい」

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[8.26 J1第25節 FC東京2-2神戸 国立]

 夏休み最後の週末。国立競技場には4万8634人が詰めかけ、子供たちの姿も多くみられた。試合前には女性アーティストyamaさんのミニライブが行われ、後半開始直後には隣の神宮球場で行われていたアイドルユニット乃木坂46にライブが行われていたことで、花火も打ちあがった。

 まさにお祭りムードの中で行われた試合になったが、ゲーム展開も話題性の詰まったものになった。FC東京が1点をリードして迎えた後半20分にはPKで突き放すチャンスを獲得。しかし直前でFWディエゴ・オリヴェイラが交代していたこともあってMF松木玖生がキッカーを務めたが、GK前川黛也の好セーブに防がれてしまう。

 そしてドラマが詰まったのは、後半アディショナルタイム(AT)だ。後半40分過ぎから入ったVARチェックで、神戸FWジェアン・パトリッキとFC東京DF木村誠二の交錯を確認。中村太主審は長時間にわたりオン・フィールド・レビューを行った後に、神戸にPKを宣告。AT2分のFW大迫勇也の同点PKに繋がる。

 しかしこれだけでは終わらない。主審のオン・フィールド・レビューの長考もあって13分と表示されたATが進むと、AT10分にFC東京がMFアダイウトンのゴールで勝ち越し。再び1点をリードしたが、今度はAT14分、神戸が大迫のヘディングの落としから、MF山口蛍がボレー弾を突き刺して、ドローに持ち込む。結局、ATは18分を超えとこで、ようやく試合終了のホイッスルが鳴らされた。

 ここまで新装された国立競技場では公式戦4戦全勝だったFC東京だが、それもストップした。DF長友佑都は「勝てなかったことは悔しい。その思いだけが残っていますね」と無念さを滲ませると、「(前節に続いて)ロスタイムで決められている。それが今の実力というか、力だと思う。こういうところを改善していかないと、優勝争いには行けない。課題は多いかなと思います」と反省する。

 試合後のロッカールームでは、若手を前に熱弁を振るった様子。「終わってからも伝えましたけど、経験として強くなれと伝えた。そこはしっかりと締められなかった僕の責任でもある。自分にも厳しくやっていきたい」と話すと、「ヨーロッパで試合をしているような、デュエルの強さを披露したかった。子供たちもたくさん見に来てくれていたので、Jリーグは面白いな、すごいレベルだなと楽しんでもらえたら嬉しい」と、大迫やFW武藤嘉紀らとマッチアップできたことに充実感も漂わせた。

(取材・文 児玉幸洋)
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