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「PKは運ではなく実力」神戸GK前川黛也が壮絶なATに繋げる「情報通り」松木玖生のPKを完璧ストップ

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[8.26 J1第25節 FC東京2-2神戸 国立]

 壮絶なアディショナルタイムに繋がるPKストップになった。ヴィッセル神戸は後半20分にDF本多勇喜がエリア内でハンド。PKを許したが、MF松木玖生のシュートをGK前川黛也が左に飛んでストップした。

 前川は前半18分に先制点に繋がる大きなクリアミスを犯していた。PKストップについては、以前から「PK自体運じゃなくて、実力だと思っている」と話していた前川。今回のストップも「情報通りのところで、僕自身も我慢できた」と誇ると、「個人的にミスがあって、そのあとももちろん止めたいというのはあったけど、それを止めたからって返ってくる失点ではない。それを受け止めて、次にしないようにやっていくだけ」と気持ちを強くして守っていたことを明かした。

 チームは後半アディショナルタイムの2得点で2度のビハインドを追いついて、勝ち点1をもぎ取った。試合後の会見で吉田孝行監督が触れたように、前節の柏戦で全治約1年の大怪我を負ったMF齊藤未月の思いを背負って臨んでいたゲームで、神戸イレブンが諦めない気持ちを示した。

 前川も「未月はもっと苦しい思いをしている。そこで僕らが挫けてはだめだと思う」と話すと、「あいつの思いを背負って、残りのシーズンを戦っていきたい」と力に変えた。

(取材・文 児玉幸洋)
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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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