[10.29 J2第40節 町田 1-0 金沢 Gスタ]

　就任1年目でFC町田ゼルビアをクラブ史上初のJ2優勝、J1昇格に導いた黒田剛監督が29日、ホーム最終戦となったJ2第40節・金沢戦(○1-0)後の優勝セレモニーで来季への意気込みを語った。

　黒田監督はスピーチの冒頭で「1月に選手たちが集合し、目標はJ2優勝、J1昇格と掲げてはみたものの、本当にそれが実現できるのかどうかというところで、毎日のようにやっぱり不安と戦う日々が続いていました」と不安があったことを吐露。シーズン途中にはFWエリキの長期離脱、FWミッチェル・デューク、FW平河悠、FW藤尾翔太の代表招集があったことについて「選手の怪我やまたは代表招集、いろんなものが次々とチームを苦しめるような状況にもなり、一時はどうなることかと本当に選手たち、クラブ含め、みんな不安の中で戦っていたという事実があります」と明かした。

　その上で指揮官は「その中でも選手たちが奮起し、当初掲げた目標に向かって、誰一人妥協することなく、毎日が彼らの中での成長を遂げて、今日ここのピッチに立っています」と選手たちを称賛。「私は監督として多くのことをやったわけではありませんが、FC町田ゼルビアを愛する、ここまで支えてきた皆さんの思いがこの町田の歴史を変えたんだと思います」と感謝を口にした。

　前節・熊本戦(○3-0)での昇格決定後、黒田監督の契約更新が発表され、2年目のシーズンはJ1リーグのステージ。指揮官は「まだまだ未熟なチームでもあります。クラブでもあります。でも思いだけはJ1でも絶対に負けないと思います」と宣言し、「来季、J1のステージでさらに大きな感動と、勇気と、そして希望を皆様方に届けられるよう、さらに成長して、パワーアップして皆さんの元に帰ってきたいと思います」と意気込みを述べた。

(取材・文　竹内達也)

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