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浦和・スコルジャ監督が退任を発表…クラブ慰留も「仕事と家族の優先順位を変えるべき時」

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ACL優勝を導いたマチェイ・スコルジャ監督(スーツ姿)

浦和レッズは21日、マチェイ・スコルジャ監督(51)が今シーズン限りで退任することを発表した。

 スコルジャ監督は今季より浦和を率いており、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝ではアルヒラル(サウジアラビア)を下してアジア王者の座に導いた。一方でルヴァンカップは準優勝に終わり、天皇杯は4回戦で敗退。J1は残り2節で3位につけているものの優勝の可能性が消滅しており、国内タイトルは無冠が確定している。12月のクラブW杯が最後の大会となる。

 退任に際し、スコルジャ監督は以下のようにコメントしている。

「今シーズンをもって、浦和レッズの監督を退任することを決断しました。浦和レッズという素晴らしい場所を去ることは、私にとっても非常に辛い決断ですが、私の人生において仕事と家族の優先順位を変えるべき時だと感じ、こうした決断を下しました。

「決断にあたっては、クラブと多くの時間をかけて話し合いを重ねてきました。シーズンを通じて私に寄り添い続け、そしてこの決断を尊重してくれた土田SD(スポーツダイレクター)や西野TD(テクニカルダイレクター)にはこの場を借りて感謝を伝えたいと思います」

「浦和レッズというクラブは、素晴らしい人たちによって形作られています。選手、チームスタッフ、クラブスタッフ、そしてファン・サポーターのみなさんが、特別なおもいをもって関わっているクラブです。私はこの素晴らしいクラブに、大きなリスペクトを抱いています」

「私の将来の目標は、再び監督として浦和レッズに戻ってくることです。リカルド(ロドリゲス)前監督から引き継いだバトンを次の監督に渡すことになりますが、浦和レッズは素晴らしいクラブであり、素晴らしいスタッフや選手、そして情熱的なファン・サポーターがいます。これからも素晴らしい結果を残していけると思っていますし、浦和レッズの未来は明るいものになると確信しています」

「まだ、シーズンは終わっていません。だから今は、さよならは言いません。幾つもの大事な試合が残っていますし、闘いは続きます。決意をもってJリーグ3位を死守し、ACL、クラブワールドカップと、最後まで一緒に闘いましょう」

 また、土田尚史スポーツダイレクターはクラブを通じ、「来シーズンも引き続きチームを率いていただきたいという強いおもいがクラブの総意でした」と慰留失敗を悔やむと、「マチェイ監督やリカルド前監督が成長させてきたチームを、さらに成長させることが期待できる監督に来シーズンの指揮を任せることになりますが、これまでも繰り返し申し上げている通り、成長のプロセスとしては方向性をいかに継続していけるかが重要だと認識しており、今回の監督交代によって継続が断たれることは決してありません」と後任の選定について話した。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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