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新加入4選手が先発の新生・柏、新チームでも主将を担うDF古賀太陽「まだまだ質を高めていかないといけない」

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プロ8年目のシーズンを戦う柏DF古賀太陽

[2.18 ちばぎんカップ 柏 1-2 千葉 三協F柏]

 結果こそ1点差に終わったが、「自分たちがやりたいことは表現できた」(千葉・小林慶行監督)、「千葉さんのゲームだったと思います」(柏・井原正巳監督)という両指揮官のコメントに、内容は集約されていた。

 昨シーズンの終盤以降、柏レイソルのチームの戦術となっていた高い位置からの守備は、「プレッシングを長いボールをうまく使いながら外してきたところで、なかなか前からの守備がはまらなかった」と井原監督は振り返り、「セカンドボールの争いであったり球際のところも千葉さんのほうが少し優位に試合を進めていた」と思うような展開にならなかったことを認めた。

 90分を通してのシュート数は千葉の「20」に対して、柏は「8」にとどまった。終盤に千葉を押しこんでいた時間の中で、立ち上がりから気を吐いていたFWマテウス・サヴィオがミドルシュートを沈め、なんとか一矢を報いる形になった。

 柏は1点を追う中、アジアカップから帰国しチームに合流したのは「1週間前」だというエースストライカーのFW細谷真大を後半頭から起用。「ゴール前に進むことだったり、ラストパスがつながらなかった」展開で、細谷はシュート0本に終わり、1週間後の開幕に向けて照準を合わせた。

「失い方だったり、距離感だったり、プレッシャーをはがしていくところの作業は、まだまだ質を高めていかないといけない」とボールをつないでいく部分での課題を口にしたのは、CBとしてフル出場したDF古賀太陽。「テストを良くも悪くもできたので、そこはポジティブにとらえたい」と前を向く。

 選手の移籍もあり、1年前のちばぎんカップの先発からこの日も出場したのは、古賀、サヴィオ、FW小屋松知哉のみで、新加入選手の、DF関根大輝(←拓殖大)、MF熊坂光希(←東京国際大)、MF白井永地(←徳島)、FW木下康介(←京都)が先発で、MF島村拓弥(←熊本)は途中出場で起用された。「新しく加入した選手をスタートで使えたり、途中からの投入で使えたのは、敗戦にはなりましたけど、よかったと思います」と指揮官は敗戦の中でのポジティブな面を挙げた。

 25日に控えるJ1開幕戦、柏は再び三協フロンテア柏スタジアムが舞台となり、京都を迎え撃つ。

(取材・文 奥山典幸)

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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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