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あわや逆転負けの大ピンチも…広島DF荒木隼人は終盤PK献上からの取り消しにホッ「もうやってしまったなと」

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DF荒木隼人

[3.2 J1第2節 FC東京 1-1 広島 味スタ]

 思わぬスピードにあわやPK献上かと思われたが、絶体絶命のピンチはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって覆された。サンフレッチェ広島DF荒木隼人は「やってしまったな、と思いました」と振り返った。

 1-1で迎えた後半42分、相手の突破を許した。広島はFC東京MF俵積田晃太にサイドを崩されると、荒木が対応。ファウル覚悟のプレスで相手のドリブルを阻んだ。だが、ファウルを取られた場所は自陣PA近く。「タックルするときは(PA)外だと思った。だけど倒れた後で見たらだいぶ自分も相手も中にいた」(荒木)。試合終盤にPKを与えて勝ち越されれば敗戦の大ピンチ。最初にPKと判定した主審だが、その後しばらくVARとやりとりをしていた。

「ドキドキもしていないですね……ファウルはファウルで確実だったので。もうやってしまったなと思いました」(荒木)。映像のチェックが終わると、主審はPA外でのファウルと判断し、荒木はPK献上を免れた。荒木は「ホッとしましたねぇ…」とばつの悪そうな顔で本音を口にした。

 前節は浦和レッズの新戦力FWチアゴ・サンタナを封印。今節はFWディエゴ・オリヴェイラと対峙した。着実に評価を上げていくなかでも、自身の採点は厳しめだ。「ぼくらの仕事は1本でもやられたらもうダメ。今日も失点してしまっている。満足できる内容ではないかなと思っている」と冷静に課題を見出した。

 開幕節は新スタジアムで躍動した広島だが、今節は痛み分け。「僕らが今年目指すのは優勝」と強調する目標のために、次節のホームゲーム・サガン鳥栖戦に目を向ける。「次の試合は非常に大事。今日引き分けたと思うより、次の試合の勝ち点3が重要になってくる」。序盤の上位進出を果たすべく、3試合目の勝利を誓った。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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