beacon

大迫&武藤とともに切磋琢磨、新加入FW宮代大聖は神戸初ゴール「仕事をするのはゴール前」

このエントリーをはてなブックマークに追加

FW宮代大聖

[3.9 J1第3節 FC東京 1-2 神戸 味スタ]

 ケガ人続出のチームを救う大活躍だった。今季新加入の神戸FW宮代大聖が初先発。1-1の後半13分に移籍後初ゴールを決め、2-1の逆転勝利に大きく貢献した。

「先発だったので絶対に結果を出して勝利に貢献しようと思っていた。同点弾だったが結果的に勝利に繋がって良かった」

 立ち上がりから存在感をアピールした。前半5分、宮代が打ったシュートがF東京DF森重真人のハンドを誘発し、VARの介入とオンフィールドレビューを経てPKをゲット。キッカーの大迫が足を滑らせて得点には至らなかったが、チャンピオンチームの勢いは止まることはない。その後も攻勢を続け、1点を追うことになった後の後半13分にはまたしても宮代が大仕事。こちらも今季初先発の広瀬陸斗の左クロスにゴール前で頭を合わせて1-1とする同点弾を決めた。

 ゴール前へ巧みに進入できたのは「ポジションにはあまりとらわれず、空いているところにうまく入り込むことを意識している。仕事はゴール前でしないといけないのでそこはどのポジションでやるときも意識している」と言うように、明確な狙いがあるから。この日は大迫、武藤嘉紀と3トップを形成しており、「サコくん(大迫)、ヨッチくん(武藤)と、(相手守備が)食いつく人がいるのでその分、自分にスペースができる」と元日本代表のW杯戦士2人に感謝した。

 21年は徳島で7得点。22年に所属した鳥栖で8得点、23年は川崎Fで8得点。毎年結果を出しつつも、FWとして大成することを追い求め、移籍を決めた。「ゴール前に顔を出すことやフィニッシャーになることを意識したい。自分はゴールを取ってなんぼ。サコくんやヨッチくんと得点を争っていくように結果を出せれば、自ずとチームが調子良いことになる。それがベスト」。強い意気込みは初ゴールをきっかけにさらに膨らんでいきそうだ。

 チームオーダーで大迫にキッカーを譲ることになったPKも「蹴りたかったけど」と苦笑い。実績と信頼を重ねていつかキッカーに指名される日も、自分次第でいずれやって来るに違いない。

(取材・文 矢内由美子)

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2024シーズンJリーグ特集
矢内由美子
Text by 矢内由美子

TOP