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思わぬ形で今季初出場…次節出場濃厚のFC東京“パリ世代”GK野澤大志ブランドン「持っているものをどれだけ出せるか」

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GK野澤大志ブランドン

[3.30 J1第5節 川崎F 3-0 FC東京 U等々力]

 緊急出動で今シーズン初出場となった。FC東京のU-23日本代表GK野澤大志ブランドンはGK波多野豪の退場を受け、後半30分からピッチに出た。数的不利のなかで野澤は無念の2失点。「防げるチャンスはあった。その後悔はある」と15分間のプレーを振り返った。

 今週前半まで行われたU-23日本代表の活動を終え、チームに帰還した。開幕5試合目もベンチスタートとなったが、波多野の退場で出番が回ってきた。数的不利で1点ビハインドという状況も「0-1でキープしてワンチャンスで1点を取れれば」と想定しながらプレー。だが、川崎Fの勢いに圧され、さらに2点を奪われた。

 波多野は次節も出場停止のため、野澤が出場する可能性は高い。4月のパリオリンピックアジア最終予選を兼ねたU23アジアカップ出場に向け、実戦は貴重。野澤は「どうなるかわからないが、また試合に出る可能性が高くなったことは、自分としてはポジティブな要素」とやる気をのぞかせた。

 3月のU-23日本代表の活動に招集された野澤は、22日のU-23マリ代表戦に出場した。1-3で敗れたが、得られたものは大きい。「試合展開に対して相手に合わせるとかではなく、自分たちが相手に圧力をかけるということをGKからやりたい。それが攻撃ではスタートだし、守備では最後尾を守っている。後ろから迫力みたいなものはもっと必要」。1月のA代表経験も含め、日の丸を背負う守護神として自覚が芽生え始めていた。

 次節・浦和レッズ戦まで中3日。野澤は次節への準備を「整理」と表現する。「この3日間でうまくなるとかではない。自分が持っているものをどれだけ出せるか。メンタルの部分が大事。その整理をしたい」。思わぬ形でやってきた機会を大事に、チームの勝利に貢献するつもりだ。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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