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鹿島は2戦連続無得点でスコアレスドロー、鳥栖は3戦連続の引き分け

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[5.6 J1第10節 鹿島0-0鳥栖 カシマ]

 14位鹿島アントラーズはホームで5位サガン鳥栖と対戦し、0-0で引き分けた。互いに勝ち点1を上乗せすると順位は変わらず。鹿島は2戦連続無得点で2戦勝ちなし(1分1敗)となり、鳥栖は3戦連続ドローとなった。

 立ち上がりから鹿島が果敢に攻めた。前半10分、DF岩政大樹からのロングボールを足元に収めたFW興梠慎三が自らドリブルで持ち込み、ミドルシュート。これはクロスバー上へ外れていった。対する鳥栖は得意のセットプレーからチャンスメイク。前半14分、MF藤田直之が蹴り込んだ右CKをファーサイドのMF水沼宏太が頭で落とす。最後はこぼれを拾ったFW豊田陽平がシュートを狙うも、枠を捉えることはできなかった。

 その後は鹿島がMFドゥトラを起点に決定機を迎える。ドゥトラからFW大迫勇也につなぎ、最後は興梠がPA左から攻め込むも、ゴール前に走り込んだDF呂成海が必死にクリア。得点にはつながらない。前半40分には中央からのカウンター。ドリブルで長距離を駆け上がったドゥトラが自らシュートを放つ。これはポスト右へ外れていった。0-0で前半を折り返す。

 後半11分、鹿島は興梠に代えてFWジュニーニョをピッチへ送る。しかしなかなかスコアは動かない。対する鳥栖は水沼が再三右サイドからチャンスをつくる。クロスから出場停止明けのMF金民友がシュートを狙っていくが、枠を外れた。0-0のまま時間は進んでいく。

 終了間際にも鹿島は決定機。MF小笠原満男の左CKから岩政がヘディングシュートを叩き込む。決まったかに思われたが、ゴールライン上のDF丹羽竜平が渾身のクリア。ゴールを割らせなかった。そのまま試合は終了。互いに得点が生まれず、スコアレスドロー。勝ち点1を分け合った。

 試合後、鹿島のジョルジーニョ監督は「相手が守備的な戦法を取ってきたが、そんななかで点を取れば状況は変わって、試合は一変していたと思う。勝つことはできなかったが、まだシーズンは始まって10試合なので、顔を上げて残りの試合を戦っていきたい」と前を向いた。

 一方、敵地で勝ち点1を手にした鳥栖の尹晶煥監督は「もう少しボールを失わずに攻めていければ体力の消耗も防げたし残念。きょうはクロスボールがキーになるかと思ったが、思うようにはできなかった」と試合を振り返っていた。

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