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国立に舞い降りた“桜色バットマン”、C大阪DF山中亮輔「必ずカップをピンクに染めましょう」

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桜色のフェイスガードを着用するDF山中亮輔

 ルヴァン杯決勝の前日練習で目を引いたのは、ピンク色のフェイスガードを着けたセレッソ大阪DF山中亮輔だ。直近のリーグ戦で相手選手と接触。試合後には小菊昭雄監督が「目の下が腫れている状態」と明かしていたが、大一番を前に復活してみせた。

 山中は10月12日のJ1第25節・FC東京戦で先発出場も、前半10分過ぎに相手選手と接触した。治療後にいったんピッチに戻ったが、同24分に途中交代。小菊監督は試合後の会見で骨への影響も語っていた。怪我の詳細は公式に発表されてはいないが、クラブカラーのフェイスガードを身に纏って強行復活。国立競技場での前日練習に姿を見せた。

 浦和レッズから今季加入したため、C大阪のルヴァン杯準優勝はその場に居合わせていない。しかし、その思いは伝わっている。「チームとしては去年悔しい思いをしたので、その忘れ物を取りに来るということで、チーム一丸となって戦う雰囲気もできています」。国立競技場での試合に「気持ちは高ぶっています」と明かし、「すばらしい雰囲気の中でサッカーができるので、その喜びを、しっかりプレーで表現できればいいなと思います」と意気込んだ。

 2017年にルヴァン杯と天皇杯のタイトルを手にしたC大阪は、3つ目のタイトルを懸けた戦いに挑む。「このクラブに3つ目のタイトルをもたらしたいと思いますし、そのために全身全霊をかけて臨むので、必ずカップをピンクに染めましょう」。誰よりもピンクに身を染めた男が、ルヴァン杯をも染め上げる。

(取材・文 石川祐介)
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