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前回準優勝のプレッシャーの中、自身も成長して4強入り。米子北DF野田徹生主将「徹底して勝ちたい」

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米子北高を引っ張る左SB野田徹生主将

[7.28 インターハイ準々決勝 湘南工科大附高 0-3 米子北高 JAアグリあなん陸]

 2年連続4強入りを決めた米子北高(鳥取)の左SB野田徹生主将(3年=ガンバ大阪Jrユース)は、前橋育英高(群馬)との準決勝へ向けて「一度3月のサニックス(カップ)のときにやらせて頂いて、その時は3-2で勝たせて頂いたんですけれども、その中でも凄く崩されて押されていた。苦しい試合になると思うんですけれども、ハイプレス・ブロックをしっかりと徹底してやっていければ勝てる自信があるので、徹底して勝ちたいと思います」と力を込めた。

 前橋育英は今年、高校年代最高峰のリーグ戦であるプレミアリーグEASTに初参戦。前回王者の青森山田高や大宮U18などに黒星をつけて現在4位と、その実力の高さを示している。今大会の優勝候補の一角で、米子北にとっては09年インターハイ決勝で敗れている因縁もある前橋育英と準決勝で対戦。中村真吾監督は「胸を借りて、倒すチャンスというよりも、成長するチャンスがあるかな」と選手の成長を期待し、U-17日本高校選抜で指導したMF徳永涼(3年)やFW小池直矢(3年)との対戦を楽しみにしていた。

 前回大会で全6試合に出場している野田にとっては、リベンジの舞台へ勝ち上がるための大一番。「キャプテンになって自覚と責任が出てきて、その中で去年準優勝というプレッシャーがあるのでチームをまとめないといけないという立場にいて難しいんですけれども、その責任を逆に成長に繋げていけているかなと思います」という主将は必勝を誓う。

 この日は的確なカバーリングでインターセプトしたほか、球際での強度ある動きで相手の崩しを阻止。米子北の“四原則”、アプローチ、球際、攻守の切り替え、運動量を表現して勝利に貢献した。個性の異なる仲間たちから意見を聞く側、発信する側に周りながら一つの方向へ向かわせてきたリーダー。昨年は決勝終了後、優勝した青森山田の喜ぶ姿を目に焼き付けていた。今年は一体感が出てきたチームとともに勝ち抜き、決勝後に日本一を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)
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