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[MOM4331]明秀日立MF竹花龍生(2年)_「今年は中心に」。直訴して蹴った直接FKで決勝点

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前半30分、明秀日立高MF竹花龍生(2年=JFC FUTURO出身)が直接FKを決め、決勝点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.14 インターハイ茨城県予選準決勝 明秀日立高 1-0 水戸商高 ひたちなか市総合運動公園陸上競技場]

 前日の大雨の影響で非常に難しいピッチコンディション。明秀日立高の萬場努監督は「こういう環境でも止める、蹴る、運ぶ。シンプルにこういうところでも技術を発揮できなければいけない」と選手たちに求めていた。思うような攻撃ができなかった80分間。その中、2年生MFが直接FKで値千金の1点をもたらした。

 0-0の前半30分、明秀日立はFW熊崎瑛太(3年)が敵陣中央右寄りの位置でFKを獲得。直訴してキッカーを務めたMF竹花龍生(2年=JFC FUTURO出身)が、右足で直接FKを決めた。

「(普段は)あんま、蹴んないんですけれども、思い切り良く蹴れて、あんまコースは良くなかったですけれども入って良かったです」。ゴールを確認すると、跳躍してからガッツポーズ。先輩たちの祝福を受け、笑顔を見せていた。

 萬場努監督も「FKに関しては本当に素晴らしかったと思います」と評した一撃。主にインサイドハーフや、左ウイングでプレーする2年生MFの武器はシュートだ。昨年の関東大会などでFKを決めている先輩MF村田楓太(現新潟医療福祉大)の映像などをチェック。良いイメージも持ってFKに挑み、決めて見せた。

 この日はセカンドボールの回収や展開力、ミドルシュートも発揮していた一方、水の浮いたピッチでボールが足につかず、自分の良さを十分に発揮できたとは考えていない。それだけに、全国大会出場をかけた決勝では、自分のプレーをしっかりと表現すること。「あんま力まず、自分のプレーを出して勝利に貢献できたらと思っています」と誓っていた。

 1年時から選手権予選を経験するなど、期待のアタッカー。目標とする選手として挙げるのは、U-20日本代表MF松木玖生(FC東京)だ。「自分が結構プレー見たりするのは松木玖生選手とか。青森山田の1年生から見ていて、メンタル的なところも強いし、尊敬していて。自分はそんなに弱くないと思いますけれども、もっと人に厳しくいうところだったりは、やっていきたい」と語る。

 県大会を突破し、目標とする選手のように全国大会で躍動することができるか。「今年は中心になってやれたらいいと思っています」というMFはシュート、散らしのパス、相手を剥がすドリブルの質も向上させ、大舞台で中心選手として活躍する。

(取材・文 吉田太郎)
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