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真っ向勝負で市立船橋を苦しめた八千代。選手権予選で雪辱し、「良い経験だったと言えるように」

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八千代高MF押見公介が身体を張ってボールを奪い返す

[6.15 インターハイ千葉県予選準決勝 八千代高 1-5 市立船橋高 岩名運動公園]

「ここからの成長率とか伸び率が大事だと話したので。関東の時も思いましたけれども、勝たないといけない」

 関東高校大会(5月)準優勝の八千代高は、プレミアリーグ勢の市立船橋高相手に右SB吾妻蒼太主将(3年)のPKで先制。直後に追いつかれたものの、後半立ち上がりまでは互角、それ以上とも言えるような戦いを見せていた。

 濡れたピッチで冷静に、テンポ良くボールを動かし、MF西村元汰(3年)やFW須堯恒太(2年)が鋭い仕掛け。堅守・市立船橋を苦しめていたが、次の1点を奪うことができず、プレミアリーグで厳しい戦いを経験している相手に突き放された。

 MF押見公介(2年)とMF平川璃迅(2年)のダブルボランチは精度の高いパスだけでなく、奪い返しなど守備面でも良く戦っていた。就任1年目の岡本一洋監督は「できていたと思いますけれども、もっともっとパワーアップしていくと、もっと良い選手になれる」。相手の注目エースFW郡司璃来(3年)相手に好プレーを見せていたCB小西陽希(2年)らも含め、各選手が悔しさを力に変えることを期待していた。

 指揮官は「(この敗戦が)良い経験だったと言えるように。目の色変えてやってくれると思う」。八千代は5月末の関東高校大会決勝で3-1とリードしながら試合終盤の連続失点で追いつかれ、延長戦の末に敗れている。ストロングポイントを磨くことに加え、勝ち切る力を身に着けること。そして、選手権予選でリベンジし、冬は全国舞台で舞う。

(取材・文 吉田太郎)
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