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[MOM4369]明秀日立FW石橋鞘(3年)_強力アタッカーが躍動。V候補撃破へ導く1ゴール1アシスト

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前半30分、明秀日立高FW石橋鞘(3年=SCHフットボ-ルクラブ出身)が先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.29 インハイ1回戦 明秀日立高 2-1 静岡学園高 忠和公園多目的広場A]

「この試合は良くも悪くもこれからの自分に繋がると思った。失うものは何もないので、思い切って行こうと思っていました」

 明秀日立高(茨城)は注目アタッカーのFW石橋鞘(3年=SCHフットボ-ルクラブ出身)が1ゴール1アシストの活躍。プレミアリーグWEST首位で今大会のV候補、静岡学園高(静岡)撃破の立て役者となった。

 この日は序盤から鋭い仕掛けを見せ、両チーム最多のシュート4本。そのうちの1本がチームを勢いづけた。前半30分、FW熊崎瑛太(3年)の落としを受けると、そのまま持ち込んで右足を強振する。「しっかりミートできたのが良かった」。ややアウトにかかった一撃がゴールネットに突き刺さった。

 冷静にゴールシーンを振り返った石橋だが、決まった瞬間は大興奮。「わざわざ北海道まで来てくれたので」とピッチサイドで応援するチームメートの下へ駆け寄り、一緒に喜びを爆発させていた。

 茨城県予選時はゴール前のプレーを課題に挙げていたが、見事な一撃。「(多くの本数を打ってきた訳ではないが、)色々なピッチでやってきてシュートの打ち方とかも色々考えてやってきた。それが実を結んだと思います」と微笑んだ。

 チームは直後に追いつかれたものの、石橋が後半も相手にとって怖い存在に。馬力のある動きで相手を振り切り、決定的なシュートへ持ち込むシーンもあった。そして、後半35+1分に劇的な決勝点を演出。左中間で前を抜くと、相手DFラインのマークがズレを見逃さずにFW根岸隼(3年)へスルーパスを通す。

 これを根岸が決めて決勝点。昨年の関東大会で優勝し、優秀選手に選出された石橋をはじめ、熊崎、根岸の3人はいずれも今年の攻撃の要だが、怪我で離脱するなど県予選ではチームに迷惑をかけてしまっていた。だが、いずれも復調。この日は3人の活躍が勝利に繋がった。待望の全国舞台で躍動した石橋は、「優勝目指して良いと思う」とコメント。関西大一高(大阪2)との2回戦でも目の前の相手に全力でぶつかり、ゴールでチームを勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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