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[MOM4388]国見DF平田大耀(3年)_無失点続ける堅守・国見の要

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国見高CB平田大耀(3年=筑後フットボールクラブジュニアユース出身)は4試合連続の無失点に貢献した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.2 インハイ準々決勝 矢板中央高 0-0(PK2-3)国見高 カムイの杜公園多目的運動広場B]

 伝統校・国見高(長崎)の全国準決勝進出にCB平田大耀(3年=筑後フットボールクラブジュニアユース出身)の存在は欠かせない。この準々決勝のプレーについても、木藤健太監督は高く評価。PK戦1人目でポストに当ててしまったことを指摘していたものの、「やっぱり、平田ですね」とその貢献度の高さを認め、マン・オブ・ザ・マッチに推していた。

 ここまで4試合連続無失点。堅守の柱は、「自分よりも隣の中浦の方が体を張ってくれているので助けられています」とパートナーであるCB中浦優太(3年)の好守に感謝する。

 一方で、平田は的確なポジション取りと自信を持っているコーチングで相手の力強い仕掛けやロングスローなどのセットプレーに対応。押し込まれても冷静にボールを奪い取っていた。また、最終ラインから攻撃をコントロール。2度3度と相手FWのプレッシングを剥がしてボールを運び、縦パスをつけるなど存在感のある動きを見せていた。

 下級生時から伝統校の先発を張るストッパー。「去年から出ていたという部分で自分的にもプレー面で成長した部分があったし、自信も多くついていたけれど、今回のインターハイで特に守備の部分に自信がついている」。選手権では、尚志高(福島)や青森山田高(青森)を相手に3試合の貴重な経験した。そこからの半年強でまた成長を遂げたリーダーは、ゴール前に押し込まれても、落ち着いている印象だ。ブロックを作りながら的確な対応。そして、責任感とリーダーシップも発揮してゴールを守り続けている。

 チームメートたちと積み重ねてきたことを表現して勝利。素直に準決勝進出を喜んでいたが、平田は反省することも忘れない。「ファーストのところで自分が勝てていないという課題が残っているので、そこをしっかり明日とか明後日とかしっかり勝っていきたい」と語った。

 PK戦では仲間たちの声に救われた。不安な気持ちを軽くしてもらい、勝利をもたらしてくれた仲間たちに感謝。その分も桐光学園高(神奈川1)との準決勝で戦うだけだ。「最後まで国見らしく粘り強く戦っていきたい」という主将が、粘り強くゴールを守り、再び無失点で勝つ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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