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マンチェスター・シティが悲願のCL初制覇!! デ・ブライネ負傷交代もインテル撃破、歴史的偉業“トレブル”達成

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マンチェスター・Cが悲願のCL初制覇

[6.10 欧州CL決勝 マンチェスター・C 1-0 インテル]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は10日、イスタンブールで決勝戦を行い、マンチェスター・シティ(イングランド)が悲願の初優勝を果たした。インテル(イタリア)との決戦は拮抗した展開となったが、後半23分に美しい崩しからMFロドリが決勝点。1-0で接戦を制し、プレミアリーグ勢では1998-99シーズンのマンチェスター・ユナイテッド以来、史上2例目となる“トレブル”(リーグ、FA杯、欧州CLの3冠獲得)を成し遂げた。

 欧州CLでは初対決となった両者のカップファイナル。いずれも準決勝第2戦から先発1人を入れ替え、マンチェスター・CはDFカイル・ウォーカーに代わってDFナタン・アケ、インテルはMFヘンリク・ムヒタリアンに代わってMFマルセロ・ブロゾビッチを起用した。

 マンチェスター・Cは守備時4-2-4のシステム。GKエデルソン・モラエスがゴールを守り、4バックは左からアケ、DFルベン・ディアス、DFマヌエル・アカンジ、DFジョン・ストーンズが並んだ。ダブルボランチはMFイルカイ・ギュンドアンとMFロドリが構え、ウイングは左にMFジャック・グリーリッシュ、右にMFベルナルド・シウバ。ややトップ下気味にMFケビン・デ・ブライネ、最前線にFWアーリング・ハーランドが入った。

 直近のマンチェスター・Cは攻撃時、ストーンズがCBの位置からボランチに上がって組み立てに参加していたが、この日はシーズン中盤ごろによく見られた右SBから加勢する形。またロドリがアンカー気味に降りつつ、ストーンズ、ギュンドアンは普段よりも高い位置を取ることで、3-1-5-1のような役割分担で攻撃を展開する狙いが見られた。

 一方のインテルは3-3-2-2のシステム。GKアンドレ・オナナがゴールを守り、3バックにはDFアレッサンドロ・バストーニ、DFフランチェスコ・アチェルビ、DFマッテオ・ダルミアンを並べ、ウイングバックは左にMFフェデリコ・ディマルコ、右にMFデンゼル・ダンフリースが入った。アンカーはブロゾビッチで、インサイドハーフにMFハカン・チャルハノールとMFニコロ・バレッラ。2トップはFWラウタロ・マルティネスとFWエディン・ジェコが組んだ。

 試合はマンチェスター・Cがボールを握って主体的に攻め込もうと試みる中、インテルは中盤と最終ラインが積極的なプレッシングに出て行くことで自由な組み立てを許さず、拮抗した展開に持ち込む。マンツーマン戦術に苦しむマンチェスター・Cは前半27分、時間をかけた崩しからようやくハーランドに決定機が訪れたが、左足シュートはオナナに阻まれ、不発に終わった。

 そしてマンチェスター・Cは前半25分ごろからデ・ブライネが痛みを訴える仕草を見せ、ジョゼップ・グアルディオラ監督がMFフィル・フォーデンのウォーミングアップを指示。同36分に交代が行われた。デ・ブライネは一昨季の欧州CL決勝チェルシー戦でも顔面が相手と衝突し、後半15分に負傷交代しており、またしても不運に見舞われる形となった。

 そのまま膠着した展開が続く中、後半12分にインテルが選手交代。古巣対戦となったジェコに代わってFWロメル・ルカクが2トップで起用された。すると同14分、インテルは相手のバックパスミスにつけ込んだラウタロがフリーでゴール前に侵入。だが、ペナルティエリア左の角度のないところから放ったシュートはGKの正面に飛んだ。

 そうして迎えた後半23分、ついにマンチェスター・Cが試合を動かした。相手を深く押し込んだ攻撃でアカンジが右のハーフスペースを持ち上がり、外を使うと見せかけてスルーパスを送り込むと、これに反応したベルナルドがニアゾーンをえぐって折り返しのパスを配球。インテルDFに当たってこぼれたが、後ろから突っ込んできたロドリが強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。

 劣勢のままビハインドとなったインテルは直後、ラウタロのポストプレーから敵陣に攻め込み、ハイボールに反応したディ・マルコがヘディングで狙ったが、ボールはクロスバーに直撃。跳ね返りにディ・マルコが詰めたが、シュートはルカクに当たってしまう。さらに後半28分にもラウタロのパスにルカクが抜け出すも、右足シュートはエデルソンの正面を突いた。

 インテルは後半31分、バストーニとダンフリースに代わってDFラオウル・ベッラノーヴァとMFロビン・ゴセンスを投入。フレッシュな選手を入れて同点を狙う。それでもマンチェスター・Cが後半32分、フォーデンが美しいルーレットから抜け出し、フリーで決定的な左足シュート。だが、これはオナナがファインセーブで阻み、インテルもなんとか追加点を許さない。

 その後は互いに選手交代を続ける中、後半44分にはインテルにビッグチャンス。ハイボールを競り合ったゴセンスの折り返しにルカクが反応し、フリーでヘディングシュートを放った。だが、これはエデルソンの足に当たり、跳ね返りはディアスがクリア。アディショナルタイムにもエデルソンがスーパーセーブを連発し、1点リードを守り切ったマンチェスター・Cが悲願の欧州初制覇を果たした。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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