[10.25 欧州CLグループE第3節 フェイエノールト 3-1 ラツィオ]

　UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は25日、グループリーグ第3節を各地で行い、FW上田綺世所属のフェイエノールト(オランダ)がMF鎌田大地所属のラツィオ(イタリア)を3-1で破った。上田は後半34分から途中出場。鎌田はベンチスタートで競演は実現しなかった。

　ここまで1勝1敗で勝ち点3のフェイエノールトと1勝1分で勝ち点4のラツィオとの一戦。いずれも日本人所属クラブ同士の対決となったが、上田、鎌田ともベンチでキックオフを迎えた。

　試合の主導権を握ったのはホームのフェイエノールト。まずは前半25分、GKジュスティン・バイローを起点にDFルチャレル・ヘールトライダ、DFバルト・ニューコープ、MFマッツ・ウィーファー、MFケルビン・ステングスとワンタッチの連続でボールを前進させると、背後に抜け出したFWサンティアゴ・ヒメネスが左足で流し込む。これはVARの介入でオフサイド判定が下されたが、さっそく良い形を作った。

　すると前半31分、フェイエノールトはラツィオDFニコロ・カザーレの縦パスをウィーファーがかっさらい、ステングスとのスイッチから前進すると、ラストパスがヒメネスの足元へ。ややシュートの打ちにくい位置に入ったが、ヒメネスは巧みな身のこなしから左足で突き刺した。ヒメネスは昨季のUEFAヨーロッパリーグでの退場による出場停止で、開幕2試合を欠場。前節も上田に先発を明け渡していたが、CLデビュー戦でさっそく初ゴールとなった。

　さらにフェイエノールトは前半アディショナルタイム2分、MFラミズ・ゼルキが鋭いパスで右サイドにスイッチを入れると、ニューコープのスルーパスからステングスがドリブルで前進。深くえぐって折り返しのパスを渡し、これを受けたゼルキが強烈な右足シュートを突き刺して追加点を奪った。ゼルキもこれが欧州CL初ゴールとなった。

　後半に入っても勢いを失わないフェイエノールトは29分、中盤でゼルキが相手を剥がして左に渡すと、途中出場のFWアリレザ・ジャハンバフシュがドリブルで打開し、中央にパス。これに飛び込んだMFクエンティン・ティンバーのシュートはGKイバン・プロベデルに阻まれたが、跳ね返りをヒメネスが押し込み、3-0とした。

　大量リードを奪ったフェイエノールトは後半34分、ヒメネスに代わって上田を投入。ところが同37分、途中出場のDFマルコス・ロペスがFWバレンティン・カステジャノスを倒してPKを与え、これをFWペドロ・ロドリゲスに決められ、1点を返された。その後も上田に見せ場は訪れなかったが、フェイエノールトが今大会2勝目を飾った。

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