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[デンチャレ]東北選抜DF石尾陸登が仙台内定発表翌日のゲームにフル出場「責任感は大きかった」

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DF石尾陸登(左、仙台大3年=JFAアカデミー)はFW向井ひな太(札幌大3年=JFAアカデミー)とのマッチアップを楽しんだ

[2.23 デンチャレプレーオフ 東北選抜2-0北海道選抜 J-GREEN堺]

 プロ内定発表に翌日の試合にフル出場した。DF石尾陸登(仙台大3年=JFAアカデミー)は東北選抜の左SBで先発すると、攻守に持ち味を発揮。高校時代の同期、FW向井ひな太(札幌大3年=JFAアカデミー)とのマッチアップも楽しんだ。

「自分がプロになるということで、責任感は大きかった。チームとしては最初は押し込んで行こうと話していた。個人としてはもう少し走力がないとプロの世界で通用しないと思った。いい意味でエゴを出していかないといけないなと感じました」

 181cm長身左SBのベガルタ仙台入り内定が、22日に発表になった。昨年の秋に3日間ほど練習に参加。そして今春のキャンプを経て、入団内定を勝ち取った。「最初は臆するところがあったけど、通用するなという部分はありました。自分の持ち味である推進力や、両足を使ったプレー、相手を外すプレーはやっていけるなと思いました」。

 本人も話したように、両足を使ったプレーに自信がある。右利きだが、小学生の時から左足でも蹴れるように練習を繰り返したことで、左足もそん色なく使えるようになった。さらに両足が使えることでポジションの融通が利き、両サイドバックはもちろん、CBとしてもプレーすることが可能だという。実際、仙台でも「DFラインはすべてやりました」と笑顔で明かす。

 先日のJ2開幕戦でJリーグデビューした、仙台大のチームメイト、MF得能草生(3年=青森山田高/水戸内定)のように、石尾も早期デビューを目指したいという。「特別指定選手登録の話はまだしていないけど、チームメイトが先にデビューしたことは刺激になる。追い抜いて行けるように頑張りたい」と鼻息は荒い。

 全国トップレベルの大学生が集結する今大会で違いをみせることができれば、そのチャンスは近いうちにやってくるはずだ。「参考にしているのは三笘(薫)選手。ポジションは違うけど、自分で上がっていって、三笘選手のようなドリブルをやっていきたい。そして攻撃から守備になった時でも、自分の早さをアピールしたいです」。プロ内定選手としての自覚は十分だ。

(取材・文 児玉幸洋)
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