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[SBSカップ]恩師超えも目標のレフティー。U-20関東大学選抜MF小川雄輝(中央大)が1得点1アシスト

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U-20関東大学選抜MF小川雄輝(中央大1年=FC東京U-18)が得意の左足を振り抜く

[8.18 SBS杯第2節 U-20関東大学選抜 4-1 U-18韓国代表 愛鷹]

 U-20関東大学選抜は左利きのMF小川雄輝(中央大1年=FC東京U-18)が1得点1アシストの活躍。佐藤健監督(中央大)も「小川は良かったですね」と高評価する動きで、勝点3奪取に貢献した。。

 1-0の前半29分、左サイドからの左足FKで右SB池谷銀姿郎(筑波大1年=横浜FCユース)のヘディング弾をアシスト。さらに39分には、相手DFの脇を突いたFW高足善(明治大1年=前橋育英高)の折り返しに反応する。「ポケットは自分たちが狙っているところでイメージも共有できていた」。ボランチの位置からゴール前の崩しに係わり、貴重な追加点をマークした。

 左足のプレースキックやサイドチェンジは見て欲しいという武器。加えて、課題の守備が向上してきている。FC東京U-18時代の自身について、「クオリティの部分は全然プロに行けるレベルではない。特に守備の部分が足りないと思った」と振り返るが、この日は韓国相手に強く当たったり、素早く反応することでボールを回収。シュートブロック含めて守備で貢献し、攻撃で決定的な仕事をしてのけた。

 大学経由でプロに行くことが大目標。そのために課題に取り組んできた。「ユースから大学に上がって、ボランチなのでボールを奪うとかできないと試合に出られない」。体重もわずかな期間で4kg増加。疲労が溜まってきた時間帯のプレーの質や量など課題も多いことは確かだ。だが、出場時間を十分に伸ばせなかった高校時代から伝統校・中央大で台頭中のレフティーはSBSカップでまた自信を付けてきている。

 練習参加した際、自分のプレースタイルが合っていると感じて中央大へ進学。宮沢正史監督の存在も大きかったという。宮沢監督はFC東京などで活躍。小川がFC東京U-15深川に所属していた際、宮沢監督も同クラブのコーチングスタッフに名を連ねていた縁がある。「宮沢さんも左足キックが特長。自分も超えていけるように。守備もできて攻撃で違いを出せるようにしていきたい」と小川。同じ左利きのボランチである恩師を超えることは目標だ。

 SBSカップは残り1試合。「出れたらチームのためにやってみんなで勝ちたい」。大舞台で輝ける力があることを実証中。その1年生レフティーが、貴重な経験と勝利を飛躍のきっかけにする。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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