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[早スポ]早稲田大は筑波大に敗れて連勝ストップ、首位浮上ならず

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]

 前節は3-0と完勝し、開幕から連勝と波に乗るワセダ。関東大学リーグ戦の第3節で対するは、2試合で10得点と攻撃力を存分に発揮し首位に立つ筑波大。好調のチーム同士の試合ということもあり緊迫した展開となったが、前半に筑波大が奪った2得点を最後まで覆せず、0-2で敗戦。今季初黒星を喫することとなった。

 前半の立ち上がりは強みであるプレッシングと運動量を武器に、ワセダが5分までに計4本のシュートを放つなど攻勢に出る。16分にはFW榎本大希(3年=横浜FMユース)が左サイドから強引な突破でペナルティエリア内深くまで進入し、ラストパス。FW富山貴光(4年=矢板中央高)が合わせにいくも、筑波大の決死のディフェンスに阻まれゴールを割ることはできない。チャンスを生かしきれないワセダから試合の流れは筑波大へ。ボールを回され徐々に押し込まれ始めると、20分には中盤からドリブルで進入してくる相手に対して寄せきれずミドルシュートを浴び、先制点を献上する。なおも主導権を握られるワセダ。29分には右サイドを崩され2点目を失い、苦しい状況で前半を終える。

 2点ビハインドを覆すべく、必死の攻撃を見せる後半。MF島田譲(4年=鹿島ユース)を起点に48分に榎本が、56分にはDF三竿雄斗(3年=東京Vユース)がチャンス迎えるも、いずれもシュートはフィットせず。流れを取り戻したワセダは66分に絶好機を迎える。この日再三に渡ってチャンスを作り出す榎本が、DF2人を引き付けてMF近藤貴司(2年=三菱養和SCユース)に絶妙なパスを送り、GKと1対1の状況が到来。欲しい1点――。しかし近藤貴のシュートはGKのセーブに阻まれ、惜しくも得点には至らなかった。筑波大の鋭いカウンターに合いながらも後半はGK松澤香輝(2年=流通経済大柏高)のファインセーブもあり失点を食い止めるが、フィニッシュの場面で精度を欠くもどかしい時間帯が続く。そして鳴り響いたタイムアップの笛。0-2で敗戦し、首位浮上という最高の結果を手にすることはできなかった。

「相手のところにこぼれたりと不運な場面が続きました。実際、そのエリアにうちの選手が詰めていないというわけではありませんでしたし…」というDF畑尾大翔主将(4年=F東京U-18)の言葉の通り、全くの力負けではない。シュート数も互いに10本とスタッツの上でも互角であり、強豪の筑波大に見せたパフォーマンスは悲観するものではなかった。次節は昇格組ながら、開幕から3戦負けなしと旋風を巻き起こしている日体大。「優勝をする本当に強いチームは連敗をしないチーム」というDF菅井順平副将(4年=浦和ユース)の言葉を胸に、ワセダイレブンは次節での必勝を誓った。

[写真]粘り強い守備をみせた菅井

(取材・文 早稲田スポーツ 松坂和之進)
(写真 同 久保沙織、下村龍史)

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