欧州サッカー連盟(UEFA)は16日、6月3日にオランダ・アイントホーフェンのPSVスタジアムで行われるUEFA女子チャンピオンズリーグ決勝のチケットが完売したと発表した。チケットは3万4100枚以上が発行されており、満席は同大会史上初めての偉業だという。

　欧州ではコロナ禍が明けて以降、急速に女子サッカー大会の観客数が増加中。今大会の準決勝ではカンプノウで行われたバルセロナ対チェルシー戦に72,262人、エミレーツ・スタジアムで行われたアーセナル対ボルフスブルク戦に60,063人が集まり、歴代のトップ3〜4を占めた。

　決勝カードはバルセロナ対ボルフスブルク。オランダは中立地にあたるが、チケットの売れ行きは落ち込まず、昨年エストニアのタリンで行われたバルセロナ対リヨンの動員数32,257人を超える見込みとなった。

　過去の決勝戦では2011-12シーズンにドイツ・ミュンヘンで行われたリヨン対フランクフルト戦で50,212人を記録しているが、決勝開催地のチームが出場しない決勝戦では史上最多になるという。

　UEFA女子サッカー担当マネージングダイレクターのナディン・ケスラー氏は「女子CL決勝戦を満員にできるのはこれが初めての偉業だ。しかもまだ数週間前だ。これはわれわれが新たなレベルに到達したことを示しているだけにすぎない。チームとともに旅することを望むファンの数も大幅に増えている」と手応えを述べ、「スタジアムでもテレビの前でも誰にとっても素晴らしい機会になるでしょう」と展望している。