beacon

「日本にはいい思い出がある」、フッキが元チームメイトとの再会を待望

このエントリーをはてなブックマークに追加

 16日にポーランド・ブロツワフで日本代表と対戦するブラジル代表が15日、試合会場で公式練習を行った。練習後の公式会見にはFWフッキ(ゼニト)が出席。05年から08年7月までJリーグでプレーしたブラジル代表FWは「私にとって明日の試合はビッグイベントだ」と意気込みを語った。

 06年に札幌で38試合25得点、07年に東京Vで42試合37得点と、J2で驚異的な得点数を記録したフッキは08年にレンタル元の川崎Fに戻った。開幕直後に東京Vへ復帰し、同年7月にポルトへ移籍したが、今回の日本代表メンバーには川崎F時代にチームメイトだったMF中村憲剛、GK川島永嗣がいる。「かつてのチームメイトと会えることは幸せ。日本にはいい思い出がある」。そう語ったフッキはポーランドのファンに向けても「明日の試合を楽しんでもらえると思う」と話した。

 ブラジルはDFマルセロが練習中に右第5中足骨骨折の重傷を負い、チームを離脱。フッキは「明日のメンバーがどうなるかは分からない。マルセロがいないのは痛いが、我々はいつもどおりベストを尽くすだけだ」と力を込めた。

 フッキに続いて公式会見を行ったマノ・メネゼス監督は日本について「よそのチームのレベルがどうこうというのは言いたくない。自分たちにもたくさんの問題があり、自分たちのレベルを上げないといけない」と話すのみ。それでも「試合を重ねるごとによくなってきている」と、チーム状態には手応えを口にする。

 自国で開催される2014年W杯に向け、親善試合で強化を進めているセレソン。11日にスウェーデンで行ったイラクとの親善試合は6-0の大勝を飾り、8月15日のスウェーデン戦(3-0)、9月7日の南アフリカ戦(1-0)、同10日の中国戦(8-0)、同19日のアルゼンチン戦(2-1)と、現在5連勝中。来年2月6日にはロンドンでイングランドと国際親善試合を予定している。

「試合ごとにいろんな問題に出くわすが、それによって戦術やシステムを変えることはない。今やっていることはうまくいっている」。そう力説する指揮官は「イラク戦でも問題はあったが、それによって日本戦で何かを変えることはないし、日本戦がどういう結果になっても2月のイングランド戦で何かを変えることはない。今やっていることの成熟を図りたい」と話していた。

(取材・文 西山紘平)

TOP