リーガ・エスパニョーラは6日、第18節を行い、首位バルセロナはホームでエスパニョールと対戦し、4-0で快勝した。2013年初戦となったバルセロナダービーを制し、11連勝。開幕から17勝1分と無敗記録を伸ばし、王座奪還へ絶好の再スタートを切った。

　昨年12月20日に耳下腺腫瘍の摘出手術を受け、年内最終戦となった22日のバジャドリー戦の指揮を執ることができなかったティト・ビラノバ監督が2試合ぶりにベンチに戻り、迎えた2013年初陣。圧巻のゴールラッシュでダービーマッチを制した。

　まずは前半10分、FWメッシが左サイドに展開したボールをMFイニエスタが折り返し、MFシャビが先制点。同15分にはメッシからパスを受けたMFセスクが左サイドを縦に仕掛け、折り返しをメッシが左足で狙うと、シュートはFWペドロの右足に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。

　圧倒的なボールポゼッションでエスパニョールを攻め立てるバルセロナ。前半27分、MFブスケツの絶妙なスルーパスに抜け出したペドロが左足ダイレクトのチップキックでGKの頭上を越し、3-0と突き放した。その1分後にはセスクがPA内でGKに倒され、PKを獲得。キッカーを務めたメッシが冷静にGKの逆を突き、前半だけで4点のリードを奪った。

　昨年、バルセロナとアルゼンチン代表で公式戦91ゴールを記録し、元ドイツ代表FWのゲルト・ミュラー氏が1972年に挙げた85ゴールを上回る年間得点記録を塗り替えたメッシ。2013年初戦でさっそくゴールを挙げ、今季リーグ戦18試合目にして8戦連発の計27得点目となった。

　後半も攻め続けたバルセロナだが、ペドロのシュートがゴールネットを揺らしながらオフサイドを取られてハットトリックはならず。後半36分にはメッシの直接FKがクロスバーを直撃するなど5点目を取ることはできなかったが、4-0の完封勝利でビラノバ監督の復帰を祝うとともに2013年初戦で好発進した。

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