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PK勝利に安堵のスペイン監督 「幸運が我々に味方した」

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[6.27 コンフェデレーションズ杯準決勝 スペイン0-0(PK7-6)イタリア フォルタレザ]

 120分間に及ぶ激闘、そしてPK戦の末、スペイン代表が初の決勝進出を決めた。ビセンテ・デル・ボスケ監督は「両チームが素晴らしいパフォーマンスを見せたと思う」と振り返り、敗者となったイタリアを称えた。「欧州のトップチーム同士の対戦であることを証明したと思う」。EURO2012決勝の再戦となった欧州対決。1年前の決勝で4-0と大勝したスペインが、リベンジを狙うイタリアを返り討ちにした。

「前半はイタリアのほうがよかった。カンドレーバとマルキージオが我々を何度も困難な状況に陥れた」。イタリアはグループリーグまでの4バックではなく、3バックを採用。3-6-1の守備的布陣で、トップ下に並んだMFアントニオ・カンドレーバとMFクラウディオ・マルキージオが攻守にわたって豊富な運動量を見せ、スペインを苦しめた。

「我々は試合をコントロールできず、オープンな展開になった。しかし、後半に入って少しずつ改善し、延長戦では我々がまさっていた」。徐々に運動量の落ち始めたイタリアに対し、後半はフィニッシュまで持ち込むシーンが増え、延長戦はスペインが一方的に攻め立てていた。

 しかし、1点が取れず、試合はPK戦へ。0-0のまま120分間を終えたとき、安堵したのは間違いなくイタリアのほうだったはずだ。「PK戦では幸運が我々に味方し、決勝へ導いてくれた」。互いに6人ずつ蹴って全員が成功。先攻・イタリアの7人目、DFレオナルド・ボヌッチのキックがゴール上に外れたのに対し、スペインはFWヘスス・ナバスが落ち着いてゴール左隅に決め、PK7-6で死闘を制した。

「マラカナンでブラジルと対戦できることに大変興奮している」。2010年の南アフリカW杯を制した現世界王者が開催国のブラジルも飲み込み、また一つタイトルを増やすのか。決戦は30日、サッカーの聖地・マラカナンスタジアムで行われる。

(取材・文 西山紘平)

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