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王者を追い詰めたイタリア、プランデッリ「我々は勝利に値した」

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[6.27 コンフェデレーションズ杯準決勝 スペイン0-0(PK7-6)イタリア フォルタレザ]

 敗戦を受け入れるのは難しかった。世界王者をあと一歩のところまで追い詰めながらPK戦の末、惜敗。イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督は「選手たちは最初の1分から最後の最後まで素晴らしい試合を見せた。我々は数多くのチャンスをつくり出し、勝利に値するだけのプレーを見せていた」と選手をねぎらい、「しかし、PK戦ではどんなことでも起こり得るんだ」と、非情な結末にうなだれた。

「スペインは現在、我々よりも前にいる。なぜなら彼らは何年もの間、同じコンセプトの下でやってきているからだ。一方で我々はまだ道半ばにいる」。08年7月から指揮を執るビセンテ・デル・ボスケ監督の下、スペインは10年の南アフリカW杯、12年のEUROを制した。プランデッリ監督は南アフリカW杯後にイタリアの監督に就任。「この試合は我々にとって大きなテストだった」。1年前のEURO2012決勝で0-4の完敗を喫したスペインとの差をどこまで縮めることができたか。来年のブラジルW杯を見据え、重要な試金石と位置付けていた。

「結果こそ出なかったが、我々はテストに合格した。互いにテクニカルで戦術的なチーム同士の試合で、どのようにプレーすべきか、今日の試合で確信することができた。我々は忍耐強く続けていかないといけない。ベストな状態で戦い抜くだけのクオリティーを持っていることを今日の試合で証明したと思う」。EURO2012決勝に続く敗戦。この借りは、2014年のブラジルW杯でしか返せない。

(取材・文 西山紘平)

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