日頃の行いによっては、何をしても色眼鏡で見られてしまうということだろうか。バルセロナFWジェラール・ピケのほんの「1文字」のツイートさえも、何らかの意図が秘められているのではないかと受け止められている。

　過去にも宿敵レアル・マドリーに対する批判的・攻撃的な言動を繰り返してきたピケ。今回は、マドリーがコパ・デル・レイで出場停止の選手を起用して失格となった一件が発端となり大きな騒動に発展した。

　マドリーの失態を「泣き笑い」の顔文字で嘲笑したピケに対し、マドリーDFアルバロ・アルベロアが反撃し、ピケがまたそれに返答。マドリーDFセルヒオ・ラモスは「敬意を欠いた言動を慎むべき」と忠告し、スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督やラ・リーガ会長もそれぞれの意見を述べるなど、騒ぎは収まる気配がない。

　そんな中、FIFAクラブW杯出場のためバルセロナの一員として来日したピケは、新たなツイートを投稿。日本国旗の「日の丸」だけをツイートし、何の言葉も添えない簡潔なものだった。

　たったこれだけのツイートにも、スペインメディアは敏感に反応している。普通に考えれば、単に「日本に来た」ことだけを意味するものだと捉えられるところだが、バルセロナが来日したのは昨シーズンのチャンピオンズリーグで優勝したからこそ。日本に来ることができないマドリーを揶揄する思いが込められているのでは…という解釈も可能だとスペイン『スポルト』は記している。

　バルセロナは17日にクラブW杯準決勝でアジア王者広州恒大と対戦。20日の決勝または3位決定戦で、南米王者リーバープレートまたは開催国王者サンフレッチェ広島のいずれかと対戦することになる。

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