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引く手数多のスコラーリ、エジプトに年俸4億円を要求…金額釣り上げに韓国を利用?

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引く手数多のフェリポン

 韓国代表の監督就任に関心を表しているルイス・フェリペ・スコラーリ氏が、一転してエジプトサッカー協会と具体的な交渉を行っていることが『Goal』の取材で明らかとなった。

 2015年から中国の広州恒大を率いていたスコラーリ氏は、中国スーパーリーグで3度の優勝、AFCチャンピオンズリーグ制覇に導くなど、約3年半にわたり黄金期を築いた。退任後は、現在に至るまでフリーとなっている。

 スコラーリ氏がエジプトサッカー協会(EFA)と接触し、給与交渉をしたという報道が伝えられた。『Goal』のマフムード・アブドゥルラーマン記者によると「スコラーリ氏がエジプト代表監督候補の一人であるのは事実だ。スコラーリ側が、EFA側に300万ユーロ(約4億円)を要求した」と述べた。

 さらに、アブドゥルラーマン記者は続いて「EFAが次期監督の年俸予算は200万ユーロ(約2.6億)であり、その差に開きがある」とし、交渉は事実上決裂した状態だという。

 EFAはスコラーリを第一候補としているが、スコラーリ側が年俸を妥協しないため、モロッコ代表のエルベ・ルナール監督にターゲットを変更する可能性がある。

 一方で、韓国代表もシン・テヨン監督の後任としてスコラーリ氏に関心を持っていることも明らかとなっている。スコラーリの代理人のフェレンゲル氏は、『Goal』のインタビューで「スコラーリは、韓国行きを望んでいる。条件さえ合えば、韓国の監督を引き受ける意思がある。彼は韓国に興味を持っており、代表チームを高く評価している」とし、本人が韓国代表を率いることに強い関心を持っていることを強調していた。

 しかし、韓国サッカー協会(KFA)は、スコラーリ氏との接触を全面的に否定。元日本代表のバヒド・ハリルホジッチ氏にも接触したとの報道も飛び交い、「まったく接触していない監督の噂が出ている。これはサッカーファンに多くの混乱と先入観を与えるだけでなく、実際の監督候補者との交渉にも悪影響を及ぼすおそれがある」と、報道をけん制する動きが見られた。

 アブドゥルラーマン記者によると、そもそも韓国代表就任の報道が出たのは、スコラーリ氏がエジプト代表指揮官に就任を見据えて、年俸を釣り上げるために「韓国に興味がある」と代理人が語った可能性もあるという。

 オランダの『Zoomin』が伝えたロシアW杯監督の年俸ランキングで、スコラーリ氏が要求する300万ユーロ(約4億円)より高い年俸をもらっているのは、ヨアヒム・レーブ監督の380万ユーロ(約5億円)、ブラジルのチッチ監督とフランスのディディエ・デシャン監督の340万ユーロ(約4.4億円)のみだ。

 2002年の日韓W杯でセレソンを優勝に導いた名将“フェリポン”は果たしてどこで指揮を執ることになるのだろうか。

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