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アヤックスが10億円の支払いでヌーリの家族と和解…2017年にピッチで心停止起こして重度脳障害負う

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アブドゥルハーク・ヌーリ

 アヤックスは、アブドゥルハーク・ヌーリの家族に785万ユーロ(約10億円)を支払うことで合意したことを発表した。

 2017年7月に行われたブレーメンとのテストマッチに出場していた当時20歳のヌーリ。しかし、後半途中に心停止を起こして突然ピッチに倒れ込んでしまうと、そのままヘリコプターで病院に搬送された。その後、重度の脳損傷を負ったことが判明し、昏睡状態が続いていた。

 この件に対しては、除細動器の使用や気道確保が遅れたりと迅速な医療措置ができず、深刻な結果に陥ったことを受け、調査の結果、アヤックスに落ち度があったことが指摘されていた。その後、ヌーリの家族はクラブに対して法的措置を取っていた。

 そして21日、アヤックスは賠償金として785万ユーロを支払うことで合意に至ったことを発表。長期化すればオランダサッカー協会(KNVB)の仲裁委員会の介入の可能性もあったが、和解することが決定した。

 また、アヤックスは事故当初から治療費やケア費用を支払っており、今後も継続することを表明している。

 アヤックスCEOのエドウィン・ファン・デル・サール氏は「合意に至ったことは良いことで、私たちは今、これを結論付けることができる。私たち全員はアブドゥルハークや彼を愛する人たちの苦しみが終わらないことを実感している。非常に悲痛な状況のままだ。これは私たちがここアヤックスで感じていることでもある」とコメントした。

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