ニースがルシアン・ファーブル監督の後任として、マウリシオ・ポチェッティーノ氏の就任を強く望んでいるようだ。関係者がアメリカのスポーツ専門チャンネル『ESPN』に語ったことを同メディアが報じている。

　ニースは今夏にクリストフ・ガルティエ監督をパリSGに引き抜かれ、新指揮官としてファーブル監督を招聘。だが、リーグアン開幕8試合で2勝2分4敗(勝ち点8)の13位と、不本意なスタートを切っている。

　報道によると、ニースのオーナーでイギリス最大の富豪であるジム・ラトクリフ氏は、ファーブル監督の解任を検討しており、ポチェッティーノ氏が後任の第一候補に挙がっているという。また、ニース側がポチェッティーノ氏の金銭的要求に応じる用意があるとも伝えられている。

　ただ、ポチェッティーノ氏はプレミアリーグへの復帰をより強く希望しているとみられ、フランスに戻ることを優先する可能性は低い模様だ。

　アルゼンチン出身のポチェッティーノ氏は過去にエスパニョール、サウサンプトン、トッテナムを率い、昨年1月に現役時代の古巣であるパリSGの監督に就任。1年半の在籍でクラブをリーグアン優勝や国内カップ制覇に導いたものの、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)では優勝に届かず、昨季限りで解任となっていた。

---

●フランス・リーグアン2022-23特集