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W杯史上最多イエロー記録のマテウ・ラオス主審が今季引退へ…大晦日にも15枚イエロー2枚レッド大乱発で物議

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アントニオ・マテウ・ラオス主審

 スペイン人主審のアントニオ・マテウ・ラオス氏(45)が今季限りで審判業から退く可能性があるという。5日、英『SPORTBIBLE』が伝えた。

 カタールW杯準々決勝、アルゼンチン代表対オランダ代表戦で大会史上最多18枚(うち1枚は2回目の警告による退場)のイエローカードを出したマテウ・ラオス主審は、試合のコントロールを欠いたことで大きな批判を浴びた。アルゼンチンのFWリオネル・メッシからも「FIFAはこの審判を、このような試合で使うべきではない」と言及。結局その後の試合で担当はなく、W杯から帰国していた。

 だが、昨年末の12月31日でも再び問題が起きた。ラ・リーガ第15節、バルセロナ対エスパニョール戦は1-1のドロー。この試合はマテウ・ラオス主審が担当し、最終的に15枚のイエローカードと2枚のレッドカードを出した。

 試合後、シャビ・エルナンデス監督は「引き分けは僕らのせい」と冷静に語りつつ、カードの枚数を指摘。「彼は試合を暴走させた。マテウは試合をコントロールしているように感じさせるレフェリーだが、今日はそうではなかったので、試合が終わった時に彼に言った。彼は無意味なカードを出していたんだ」と名指しで批判していた。

 また、今月4日のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)3回戦のリナレス(3部)対セビージャ戦では枚数こそなかったが、またしてもこの試合の主役となった。セビージャのホルヘ・サンパオリ監督に前半16分にイエローカード。さらにサンパオリ監督から抗議を受けると、即レッドカードで退場処分としていた。

 英『SPORTBIBLE』によると、スペインサッカー連盟はこの判定を問題視。次節以降のラ・リーガの試合からマテウ・ラオス主審を排除したという。ジャーナリストのガストン・エデュル氏は自身のツイッター上で「マテウ・ラオス氏は今シーズン限りでレフェリーから引退する」とその去就を伝えた。

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