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アラダイス招聘で2部降格のリーズに識者が痛烈皮肉「理想も、ビジョンも、夢も、すべてが6人のDFに変わってしまう」

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サム・アラダイス監督

 リーズはプレミアリーグ3年目の今季、シーズン中に2度の監督交代を行ったが、チーム状況が上向くことはないまま降格を喫した。『ニューヨーク・タイムズ』のロリー・スミス氏は、今月上旬の残り4試合でサム・アラダイス監督を招聘したことに痛烈な皮肉を浴びせている。

 イングランドの古豪リーズは2020-21シーズン、17季ぶりにプレミアリーグに復帰。アグレッシブなプレッシング戦術を採用したマルセロ・ビエルサ元監督の下、久しぶりのトップカテゴリに返り咲いた。ところが初年度こそ9位躍進を果たしたものの、昨季は残留争いに巻き込まれ、昨年2月に解任された。

 イギリス『BBC』のラジオ番組に出演したスミス氏は当時の選択を問題視。「ファンはビエルサを100%信じていたし、彼らはどんなに攻撃されようとも現実を受け入れ、型破りに見えるようなことを信じていた」とし、「タイトルを獲得したり、ヨーロッパへの出場権も気にしていなかったそれが彼らのアイデンティティで、立ち向かうことも転ぶこともいとわなかった」と振り返った。

 その後、リーズはアメリカ出身のジェシー・マーシュ氏、スペイン出身のハビ・グラシア氏に後任を託したが、状況は改善せず。最後は極端な守備戦術を志向するサム・アラダイス氏を招聘するも、1分3敗と惨憺たる結果に終わり、無念の降格となった。

 スミス氏は最後の選択について「サム・アラダイスを招聘してくるというのは、彼に対してどう考えているにせよ、フットボールの旅の最終完成形だといえる。勝たなければいけない試合において、全ての理想主義も、全てのビジョンも、全ての夢もピッチ上の6人のディフェンダーに変わってしまう」と痛烈に皮肉った。

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