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プレミアより遅く閉じるサウジの移籍ウインドー…補強禁止期間の主力流出リスクにリバプール指揮官「UEFAかFIFAは解決策を」

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サウジアラビア行きが決まったMFファビーニョとMFジョーダン・ヘンダーソン

 今夏の移籍市場を最も賑わせた国はサウジアラビアで間違いないだろう。昨冬にFWクリスティアーノ・ロナウドがアルナスルに加入すると、今夏は多くのスター選手がサウジアラビアへ渡った。そのなかでリバプールユルゲン・クロップ監督は移籍ウインドーについて意見を表明している。

 リバプールは今回のオフシーズンでMFジョーダン・ヘンダーソン(→アルイテファク)とMFファビーニョ(→アルイテハド)がサウジアラビアへ移籍。シーズン終了時点で退団が決まっていたFWロベルト・フィルミーノもアルアハリに加入している。現時点で他にサウジアラビア行きが噂される選手は存在しないが、毎日にように新たな移籍候補選手が報じられており、移籍ウインドーが閉じるまで油断することはできない。

 サウジアラビアへの電撃移籍で主力選手を失うリスクがあることは、他のクラブに関しても同様だ。プレミアリーグの移籍ウインドーは9月1日で閉じるものの、サウジアラビアは9月8日まで開いている。場合によっては新シーズンの開幕後、即座に補強ができない状況で中心選手を失うことも考えられる。

 シーズン最初の移籍ウインドーは最大12週間と国際サッカー連盟(FIFA)によって規定されているため、6月14日に移籍ウインドーが開いたプレミアリーグは延長することはできない。一方、サウジアラビアは7月1日に移籍ウインドーが開いたため、合法的にプレミアリーグよりも閉鎖が遅くなっている。

 このリスクについてクロップ監督は1日、「サウジアラビアの移籍市場が3週間長く空いていることはかなり悪いことだと思う」と見解を示した。その上で「欧州サッカー連盟(UEFA)かFIFAは解決策を見つけなければいけない」と意見し、このリスクを低減するよう求めるとしている。

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