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10季ぶりCL出場のソシエダ、終盤失点でドローもファンはスタンディングオベーション

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先制点を喜ぶソシエダの選手たち

 MF久保建英所属のソシエダは20日、10シーズンぶりに出場したUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)初戦でインテルと対戦し、1-1で引き分けた。開始4分に先制点を奪って試合を支配しながらも、終盤に同点ゴールを喫しての悔しいドロー。それでも地元紙『エル・デスマルケ』によると、ホームのサポーターはスタンディングオベーションで選手たちを称えたようだ。

 ソシエダにとって、欧州CLは2013-14シーズン以来10季ぶりの舞台。また10シーズン前はグループリーグで1分5敗と1勝も出来ずに終わっていたため、グループ2勝4分で決勝トーナメント進出を果たした初出場時の03-04シーズン以来となる白星をかけて初陣に臨んだ。

 試合は序盤からソシエダが一方的に支配し、前半4分にはハイプレスを仕掛けたMFブライス・メンデスが果敢なボール奪取から先制点を奪取。その後もインテルにほとんどシュートチャンスすら作らせず、優勢に試合を進めた。右ウイングで先発した久保もマークを集めて味方を助けると、次第にボールに関わるプレーでも存在感を発揮。前半途中には鋭い右足クロスで決定機を導き、スルーパスに抜け出して危険なシュートも放った。

 ところが後半に久保やMFアンデル・バレネチェアらが交代でピッチを去ると、前線でボールを前進させることがほとんどできなくなり、インテルのカウンター攻撃を受ける場面が増加。後半34分にFWラウタロ・マルティネスにネットを揺らされたシーンではオフサイドに救われたが、同42分にL・マルティネスに正真正銘のゴールを決められ、引き分けに終わった。

 試合展開を考えると、手放しでは喜べないドロー。それでも本拠地レアーレ・アレーナの空気は温かかった。

 地元紙『エル・デスマルケ』はこの光景を「ファンはレアル・ソシエダの素晴らしい試合に最後の拍手で報いる」との見出しで報道。試合結果には「チーム全員が高みを目指して努力したが、残念ながら十分ではなかった」と綴りつつも、「しかし、ファンは彼らの努力を称え、スタンディングオベーションでチームに別れを告げた。チームはスタンドに近づき、サポーターたちに拍手を送った」と前向きな雰囲気だったことを伝えている。

 またイマノル・アルグアシル監督も試合後会見で「より多くのものを得られるはずだったのでとても痛い」と勝ち点1を悔やみつつも、「素晴らしい試合だったので、私と同じように誇りに思ってくれることを願う」と心境を吐露。「セリエAを席巻しているチームと競い合い、素晴らしい試合ができた。歴史的な試合だった」と前向きに述べた。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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