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クラブ会長が主審を殴打…トルコの衝撃事案にFIFA会長が緊急声明「全く受け入れることができない」

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トルコで許されない愚行が起きた

 国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が12日、自身の公式インスタグラム(@giannni_infantino)を更新し、トルコリーグで発生した審判員の暴力被害について緊急声明を発表した。当事者のクラブ会長だけでなく、監督・コーチら指導者、解説者らの発言も問題視している。

 11日に行われたトルコリーグのアンカラギュジュリゼスポルでは、1-1に終わった試合終了直後にアンカラギュジュのファルク・コカ会長がピッチに乱入。興奮状態のまま判定への怒りが収まらず、ハリル・ウムト・メラー主審の顔を殴打した。さらにメラー主審が倒れ込むと、同じくピッチに入った関係者が顔を複数回蹴る愚行に及んだ。

 この事件を受け、トルコサッカー連盟(TFF)は公式サイトを通じてコカ会長らの愚行を非難しつつ、「審判を標的にしたクラブ会長、監督、コーチ、解説者の無責任な発言が今日のこの卑劣な暴力への道を切り開いた」と審判員に対する敬意が欠けたこれまでの行いが原因にあることを指摘。すべての関係者に厳罰を下す意向を示すとともに、国内の全リーグ戦を無期限で延期する決定を発表している。

 インファンティーノ会長も「ピッチ内外問わず、サッカーに暴力が許される場は決してない」と訴えながら「全く受け入れることができない」と愚行を非難した。続けて審判員の重要性を綴り、「審判員、選手、ファン、スタッフが安全に試合を楽しむことができるよう、関係当局に求める」などと伝えている。

ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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